ビューティ賢者が
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ビューティ・インサイトは、「WWDJAPAN.com」のニュースを起点に識者が業界の展望を語る。
今週は、植物由来で環境にも配慮したハーバルコスメティックス市場の話。
矢野貴久子「BeautyTech.jp」編集長 プロフィール
雑誌編集者を経て1999年からデジタルメディアに関わり2017年、アイスタイルで媒体開発に着手。18年2月に美容業界のイノベーションを扱うメディア「BeautyTech.jp」の編集長に就任
【賢者が選んだ注目ニュース】
世界の「ハーバルコスメティックス市場」が伸びている。市場調査会社によって少しずれはあるものの、2023年時点で11兆円から13兆円程度の規模があり、年平均成長率5〜6%で30年頃まで伸びていくと予想されている。
面白いのがこのハーバルコスメティックスの定義だ。植物由来の成分を使用したスキンケア、ボディーケア、ヘアケア、フレグランスで、合成化学物質を含まないことが求められると同時に、環境への配慮が行き渡っていることも前提となる。加えて、使われているハーブや植物成分が、何らかの伝統医学あるいは自然療法と呼ばれるアプローチで開発されているものがハーバルコスメティックスと分類されるのだ。アーユルヴェーダ、中医学による漢方、フィトテラピー(植物療法)、アロマテラピー(芳香療法)、あるいは自然療法などのメソッドあるいは考え方がきちんと取り入れられているかどうかが、ハーバルコスメティックスかどうかの基準だ。
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