アルページュは来春デビューする新ブランド「マイストラーダ(MYSTRADA)」の商品を披露した。20代後半〜30代をメインターゲットに、40代でも着こなせる大人ブランドとして、既存の大学生やOLの20代を中心に向けた「アプワイザー・リッシェ(APUWEISER-RICHE)」や「ジャスグリッティー(JUSGLITTY)」「リランドチュール(RIRANDTURE)」よりも、価格帯を上げ、素材やシルエットにこだわっている。デビューシーズンになる2015年春シーズンは、モノトーンを軸に、鮮やかなブルーやグリーン、イエローを加えたギンガムチェック柄や転写プリントが印象的だ。前身ごろにレースアップしたペンシルスカートやメッシュ地のプリント柄フレアスカート、バッグにギャザーを加えたIラインワンピースなど、カジュアルにもオケージョンにも合うアイテムが豊富にそろう。また、オフィスでも着用できるようなノンカラーの黒いショートジャケットも加える。サイズは、同社で初めてのイタリアンサイズの32〜38で展開する。
ディレクターに就くアルページュの野口麻衣子・常務は、「デザインだけでなく、着心地やシルエットに着目し、着た時の女性らしさを追求している。また、コーディネートを楽しめるようトップスやボトムスの単品商品にも力を入れている。黒のショートジャケットも、会社でも使えるようシンプルだけど、いつも着るアイテムに合わせやすいようデザインしている。アイテムによっては、生地から作るものも多く、オリジナリティーを発揮したい」と意気込む。
来春には、ルミネ新宿ルミネ2を皮切りに、都心の駅ビルや百貨店を中心に、池袋や有楽町、名古屋に出店する。桶田俊二・社長は、「最大で15店舖を設けたいと思っているが、来秋までに10店舖をオープンする方針だ。従来のブランドよりも、『マイストラーダ』は新しい流れにあると考えている。素材と縫製、ファッション感度の高さの三拍子がそろっている。あまり店舗数を広げるのではなく、限られたチャネルで丁寧に販売していく」とする。
さらに、9月にルミネ新宿ルミネ2・2階に設けたECサイト「アルページュストーリー」のリアル店舗も来春、大阪と有楽町に1店舖ずつ構える予定だという。「『アルページュストーリー』は最大で5〜6店舖。ECサイトをメインに、店舗では連動企画や限定商品を販売し、差別化を図る」。