ビジネス
連載 ファッション&ビューティパトロール 第68回

自宅を開放する書店「DailyPracticeBooks」オーナーに聞く、家を開く理由

無料で読める

自宅を開放する書店「DailyPracticeBooks」オーナーに聞く、家を開く理由

東京・広尾のマンションの1室に、週末に書店として自宅を開く場所がある。営業時間中に実施した取材中も、インターホンを鳴らさずに家に入り自由に本を閲覧する人たちの姿が。見知らぬ人が自宅に入ることははばかるのが“当たり前”とされる中で、自宅を開くに至った理由とは?(この記事は「WWDJAPAN」2024年11月4日号からの抜粋で、無料会員登録で最後まで読めます。会員でない方は下の「0円」のボタンを押してください)

PROFILE: 堅田真衣

堅田真衣
PROFILE: (かただ・まい)1990年11月21日生まれ、石川県金沢市出身。2013年3月に金沢美術工芸大学を卒業後、東京の広告代理店でアートディレクター、グラフィックデザイナーとして働く。23年1月から、週末は自宅でDailyPracticeBooksを営む

堅田真衣オーナーが集めてきた古本を中心に4000冊ほど所蔵する。友人が作ったzineや写真集などは新刊でそろえる。本の購入と貸し出しをしており、古本の価格は購入希望者と相談して決める

洗面所にも本が!
4000冊に囲まれる空間

洗面所にも本が!4000冊に囲まれる空間

住所は非公開。Instagramのアカウントに来店希望の旨を送った人に住所を共有する。リビングの向こうにはベランダがあり、風通しの良い開放的な空間で過ごすことができる

WWD:DailyPracticeBooksを始めた経緯は?

堅田真以オーナー(以下、堅田):学生時代から読書が趣味で、自宅に本が溜まっていました。本屋も好きだからそういう場を持てたらと考えていましたが、平日は会社員のため、家以外の場を借りることは時間的にも金銭的にも厳しい。ふと、自宅でやればいいんだと思い、条件に合致する物件を見つけて始めました。

WWD:DailyPracticeBooksは書店か?

堅田:書店とは定義しておらず、強いて言うなら「ブックコミュニティー」。経営している感覚はなく、実験と言う方がしっくりきます。

WWD:実験とは?

堅田:自宅で古本と新刊を扱っています。本棚は商品棚でありプライベートな書棚なので、本は売り物でありながら蔵書でもあります。そういった空間があると、「所有」「家」「公私」といった日々当たり前に捉えている概念にいろんな考えや疑問が生まれる。自宅の本棚の公私を混同させる実験をして、考える場所を作っています。

この続きを読むには…
残り1514⽂字, 画像12枚
この記事は、有料会員限定記事です。
紙版を定期購読中の方も閲覧することができます。
定期購読についてはこちらからご確認ください。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

2025年春夏ウィメンズリアルトレンド特集 もっと軽やかに、華やかに【WWDJAPAN BEAUTY付録:2024年下半期ベストコスメ発表】

百貨店、ファッションビルブランド、セレクトショップの2025年春夏の打ち出しが出そろった。ここ数年はベーシック回帰の流れが強かった国内リアルクローズ市場は、海外ランウエイを席巻した「ボーホー×ロマンチック」なムードに呼応し、今季は一気に華やかさを取り戻しそうな気配です。ただ、例年ますます厳しさを増す夏の暑さの中で、商品企画やMDの見直しも急務となっています。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。