ビジネス

西武池袋本店や渋谷店が「元日営業」取り止め そごう・西武、13年ぶりに見直し

そごう・西武は、西武池袋本店や西武渋谷店など4店舗について2025年1月1日を休業とし、2日から初売りを開始すると発表した。同社は2013年から元日営業を実施してきたため、13年ぶりの元日休業となる。消費者ニーズの変化や従業員満足を総合的に鑑み、見直した。

元日を休業にするのは、西武池袋本店、西武渋谷店、西武秋田店、そごう広島店の4店舗。そごう横浜店、そごう千葉店、そごう大宮店、西武所沢S.C.、西武福井店、西武東戸塚S.C.は元日営業を継続する。旗艦店の西武池袋本店は現在、大規模改装のため大半の売り場が工事中という事情がある。それ以外の店舗については「地域の特性に応じて元日に営業するか、しないかを柔軟に判断した」(同社広報)という。

多くの百貨店が元日を休みにし、2日から営業する中、そごう・西武は2013年から元日営業に踏み切った。親会社セブン&アイ・ホールディングスの意向もあって、消費者の利便性に応えることを優先させた。23年に親会社が米投資ファンドのフォートレス・インベストメント・グループに変わる新体制で、正月営業が見直された格好だ。

百貨店の正月営業をめぐっては、松屋の銀座本店が初売りを3日に後ろ倒しし、25年に関しては高島屋、大丸松坂屋百貨店、阪急阪神百貨店が一部店舗をのぞき、これに続いた。小売業は人手不足が常態化しており、店頭に立つ取引先のスタッフの確保を考慮し、営業体制の見直しを迫られた。かつてほど初売りや福袋商戦が盛り上がらなくなったことも背景にある。

競合他社に比べると、そごう・西武は4店舗で初売りを2日にズラしたにとどまる。今後、初売りを3日に遅らせる可能性について、同社は「今回の結果を踏まえて考える」(同社広報)としている。

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

疾走するアシックス 5年間で売上高1.8倍の理由

「WWDJAPAN」11月4日号は、アシックスを特集します。2024年度の売上高はコロナ前の19年度と比べて約1.8倍の見通し。時価総額も2兆円を突破して、まさに疾走という言葉がぴったりの好業績です。売上高の8割以上を海外で稼ぐグローバル企業の同社は、主力であるランニングシューズに加えて、近年はファッションスニーカーの「オニツカタイガー」、“ゲルカヤノ14”が爆発的ヒットを記録したスポーツスタイル…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。