PROFILE: IS:SUE
日本最大級のサバイバルオーディション番組、初のガールズ版「PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS」のファイナリスト、RIN(リン)、NANO(ナノ)、YUUKI(ユウキ)、RINO(リノ)による話題の4人組ガールズグループIS:SUE(イッシュ)。今年6月にリリースしたデビューシングル「1st IS:SUE」が、多くのランキングで1位を獲得。2024年上半期Z世代が選ぶネクストトレンド予想ランキングにランクインするなど、今注目の存在だ。
そのIS:SUEが、待望の2ndシングル「Welcome Strangers 〜2nd IS:SUE〜」(4曲収録)を11月13日にリリースする。タイトル「Welcome Strangers(ようこそ!変わり者たちの世界へ)」が表すように、同作ではマイノリティーの味方となるような、内面・外面問わず、人とは違って変わっている自分に自信を持つこと、そして自分らしくあることについて表現している。
今回、メンバーそれぞれの好きなものを細部に投影したという衣装やヘアメイクから「Welcome Strangers」に込めた想い、そしてデビュー後に感じた成長や共同生活まで、メンバー4人にたっぷりと語ってもらった。
好きなものを詰め込んだ衣装に注目
——2ndシングル「Welcome Strangers」は「自分らしくあること」を表現した作品だそうですが、皆さんの個性豊かな衣装に目を惹かれました。すごく華やかですね。
NANO:ありがとうございます! まず制作スタッフさんから、「好きなものを5つずつ教えてください」という事前アンケートをもらったんです。その回答をもとに、1人ひとりのキャラクターを考えてくれて、それに合わせてスタイリングを組んでくださいました。
——それぞれの衣装のコンセプトと、注目ポイントを教えていただけますか?
RIN:私は星と動物が好きだと回答したんです。今日は違うんですけど、ネイルなどいろんなところに星が配置されていて、服にも動物がいたり。あとは、漫画「NANA」(矢沢あい)が好きなので、パンクロックの要素が入ったチェックのスカートがポイントです。
——すごくカラフルですね! 髪色も明るくなりました。
RIN:今回はカラフル担当です!(笑)。スタイリストさんが、矢沢あいさんの世界観もイメージしてくれたそうです。人生初のブリーチで、最初は見慣れなかったんですけど、1カ月くらい経って、今はようやく慣れてきました。
——NANOさんは猫耳のようなヘアがとてもかわいいです。
NANO:かわいいですよね! これはゴムを1本も使ってなくて、ピンだけで完成しているんですよ。私はアンケートで甘いもの、キラキラしたもの、かわいくてファンシーなものが好きと書いたんですが、それで甘いものとキラキラしたものが好きな、“ちょっとおかしな女の子”というイメージのキャラクターを作ってもらいました。リード曲「THE FLASH GIRL」のミュージックビデオでも、大きなケーキをフライパンで焼いたり、シリアルを斬新な食べ方で食べてみたり、ユニークな行動を取っているんです。
——YUUKIさんはワイドジーンズがポイントで、マニッシュな印象です。
YUUKI:ボーイッシュな雰囲気の、かっこいいキャラクターです。ジャケット撮影でオートバイに乗りましたし、MVではスパイダーマンみたいに人を救うシーンを演じました。その救い方がスゴ技なので、人から変な目で見られるという、面白い役です(笑)。私はアンケートに「白くてもちもちしたものが好き」と書いたんですよ。ファンの方もよく、私の顔と白くてもちもちしたものの比較画像をSNSに載せてくださったりするんです(笑)。それにちなんで真っ白なマシュマロみたいな帽子を被ったり、白くてふわふわしたネイルチップを着けていたりするので、そこにも注目してほしいです。
——RINOさんはメイクもインパクトが強く、ハードなスタイリングですね。
RINO:目の下の赤いチークが目立っていますよね。お団子も、中から永遠に何かが出てきそうなくらいの規格外な大きさで(笑)。中に入れ毛が入ってはいますけど、基本的には地毛で結っています! 私は実家でワンちゃんを飼っているので、アンケートでは「犬、ぬいぐるみ、ファッションが好き」と回答しました。なのでジャケット撮影ではワンちゃんのバッグを持っています。MVの個人シーンではベッドの上にぬいぐるみが山積みになっていたり、クッションや洋服がたくさんあったり、私の好きなものが集まったようなセットで、すごくかわいかったです。
NANO:最初はみんなのスタイルが斬新でびっくりしたけど、みんなそれぞれ似合っていて、すごくしっくりきていますね。
——真似して衣装を作ったりするファンの方もいそうですよね。
YUUKI:(NANOのヘアスタイルを指して)ライブにその髪型で来る人、いそうじゃない?
NANO:確かに! 猫耳スタイルのREBORN(ファンネーム)に会えたらうれしいです。
——ちなみにIS:SUEのYouTubeで公開されたコンテンツ「Extra IS:SUE -vol.02」では、メンバー4人のパーソナルカラーが春夏秋冬できれいに分かれていることが明らかになり、話題を集めていましたよね。その後は私服コーディネートの際に、自分に合う色味を意識するようになりましたか?
YUUKI:りんりん、薄い色を買うようになったって言ってたよね?
RIN:うん。以前は黒ばっかり買ってたんですけど、黒が私にとってのワーストカラーだったんです(笑)。パーソナルカラーを聞いてからは、同じ型の服でカラーバリエーションが用意されていたら「黒じゃなくて水色に挑戦してみようかな」と思うようになりましたね。今までは絶対に水色とかは着なかったので、新鮮に感じます。
RINO:私は、普段から選ぶ色が自分のパーソナルカラーだったんです。意外と自然に惹かれていたのかな?と思いました。好きでも顔色がよく見えない色味の服は避けたり、より意識して買い物をするようになりましたね。
NANO:YUUKIはイエベだと思ってたんだよね。
YUUKI:そう。メイクはイエベに合う色を買うことが多かったので、ブルベと診断されて、少し違う色を選ぶようになったかな。でも洋服では青や緑がもともと好きだったので、似合う色でよかったなと思っています!
2ndシングル「Welcome Strangers」の聞きどころ
——「Welcome Strangers」の収録曲についても教えてください。リード曲「THE FLASH GIRL」はスーパーヒーローとなったIS:SUEが明るいメッセージを伝える楽曲で、デビュー曲「CONNECT」とはガラリと印象が変わりましたね。
RINO:誰かの背中を押すような、メッセージ性のある歌詞です。「CONNECT」もメッセージ性がありましたけど、それとはまた違う思いが込められているなって。私自身も練習しながら「やっぱりいい歌詞だな」と感じるし、自分自身も勇気づけられるんですよね。いろんな方の心に刺さったらうれしいです。
RIN:振り付けもキャッチーだし、「CONNECT」より表情に笑顔が多いんです。指を使った振り付けが多くて真似しやすいから、TikTokで流行ったらうれしいなと思っています。
NANO:激しさはあるんだけどね(笑)。
YUUKI:うん、簡単に見えるけど、左か右か、上か下か……と、けっこう腕の筋肉がこんがらがる(笑)。でも視覚的に面白いと思いますし、ステージで披露したら印象に残るんじゃないかな。
——レコーディングは、デビューシングルよりもスムーズにいきましたか?
YUUKI:デビューシングルは2曲だったんですが、今回は4曲あって、それぞれ全然色が違ったんです。「前作より上手くやりたい」という欲もあったので、難しい部分もありました。でもがんばった分、個人的にはすごく満足しています。
NANO:限られた時間の中で、それぞれの曲に合い、かつ曲の魅力を最大限に引き出せる声のトーンを作るのにけっこう苦戦しました。でもすごく楽しい作業で、楽しみながらできたと思います。レコーディングで自分の歌を作っていく作業に少しずつ慣れてきたというか、自分の成長を感じられましたね。
——「THE FLASH GIRL」終盤のパートは、ライブで盛り上がりそうで楽しみです。
NANO:お客さんにも一緒に歌ってほしいし、全員で一体化できそうなパートですよね! 私も披露するのが今からすごく楽しみです。
——YUUKIさんは「Breaking Thru the Line」でラップの作詞に初めて参加していますね。
YUUKI:はい! 作詞を習ったこともないですし、ダジャレを考えるような感覚で「この音にこの言葉を合わせたら面白いかな?」と思いついたところだけ書いてみたんですが、使っていただけてすごくうれしかったです。「Breaking Thru the Line」は「THE FLASH GIRL」に比べるとヒップホップ色が強い曲で、手を挙げてライブで歌えるパートがあるので、これも披露するのが楽しみですね。ラップの尺が長いんですけど、「みんなで航海に出よう、一緒に冒険しよう」という開けたイメージが感じられると思います。すごく好きな曲です!
デビュー5カ月で成長を感じた部分は?
——デビューから約5カ月が経ちますが、これまでの活動で印象的だったことや、「夢がかなった」と感じた瞬間は?
RIN:一番記憶に残っているのは、IS:SUEとして初めてのステージだった「KCON JAPAN 2024」です。IS:SUEのお披露目ということもあり、大きい舞台だったこともあり……みんなでたくさん準備した成果を出せるかとめちゃくちゃ緊張したから、印象深いですね。
RINO:私は「M COUNTDOWN」や「CDTVライブ!ライブ!」など、自分がいち視聴者として観ていた音楽番組に出演したときに、「ああ、ついに私が出る側になれたんだ」と感動しました。すごく楽しくて、思い出に残っていますね。
——さまざまなステージを経験する中で、グループとして成長を感じる部分はどこでしょうか。
YUUKI:イベントで自分たちの出番の時間をある程度長めにいただけたとき、MCも含めてステージを作るということに、最初はなかなか慣れなくて。「うふふ」と謎の間が生まれたりしてしまっていたんですけど(笑)、回を重ねるごとにみんなすごく上手になってきたし、自分の中での体力の配分や調整もうまくできるようになってきたと思います。
NANO:ステージでの対応力が上がってきたよね。どの場所からパフォーマンスを始めたらいいのかすら、初めの頃はあたふたしてしまって、ダンスの先生から指示をもらって移動することも多かったんです。最近は自分たちで判断していろんなことができるようになってきたので、成長を感じますね。
——9月の「第39回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2024 AUTUMN/WINTER」でのステージでは、NANOさんとRINOさんが「CONNECT」のサビ部分で少し声を張っていたり、アレンジしているのが印象に残ったんです。そうしたライブならではの見せ方は意識していますか?
NANO:はい、ライブ感は大事にしています! しっかりピッチを合わせて歌わなければいけない部分ももちろんあると思うんですが、やっぱりライブだからこそ伝えられるものや、作れる盛り上がりがあると思うので、毎回「どの部分をアレンジしよう」と試行錯誤してやっています。メンバーそれぞれ、振り付けをちょっと変えるなど、毎回飽きさせないパフォーマンスをできるように心がけていると思います。
——お互いを見ていて、変化や成長を感じる部分は?
NANO:うーん、なんだろう。エブリデイ24時間一緒にいるので、変化に気づいていないだけかもしれないんですけど(笑)。みんな表現力も元から高いし……。
RIN:ステージの後は毎回全員で反省会をして、改善点を明確にまとめて話すので、成長はしていると思います。
YUUKI:私は最近音楽番組の収録をしたときに、RINがしたアレンジにすごくグッとくるものがあったんです。モニタリングしていて感動しちゃって、巻き戻してもう1回見ました(笑)。メンバー全員がそうやってサプライズを入れて、常に更新していこうという意識を見せてくれるので、自分もがんばろうと思いますね。
4人での共同生活
——4人での共同生活にも、だいぶ慣れてきましたか?
NANO:すごく平和に、楽しく暮らせています!
YUUKI:私は寝る時間も起きる時間もバラバラなので、みんながとても規則正しく見えます。(NANOを見て)お姉さんは生活スタイルがすごく安定してるよね。
NANO:最近は本当に眠くて、夜の9、10時には寝てしまうんです。そして朝5、6時に目が覚める。1人だけおばあちゃんのような体内時計で生きています(笑)。みんなを起こさないよう、忍者のように静かに朝は過ごしていますね。コップを置くときも、1人で「音を立てない選手権」を開催して。
RINO:(笑)。部屋割りは、私とRINちゃん、NANOちゃんとYUUKIちゃんがそれぞれ一緒なんです。この間、RINちゃんの寝相で面白かったエピソードがあって……(RINを見て)あの話、してもいい?
RIN:いいよ(笑)。
RINO:私がお風呂上がりでリビングにいたら、RINちゃんから「先に寝るね。ちょっとおかしい寝方をしてるかもしれないけど、気にしないで」ってLINEが来て。どういうことだろう?と部屋に行ってみたら……。
YUUKI:どんな寝方だったの?
RINO:ベッドの下にヨガマットを敷いて、ヨガマットに上半身を預けて、脚をベッドの上に掛けて寝てたの。
NANO:(笑)体が痛くならないの?
RIN:なる(笑)。でも韓国での1人部屋のときもずっとそうしてたな。脚を上げて寝たくて。いつもは掛け布団や枕を置いて脚を上げるんだけど、それだと起きた時に下がってしまってることが多いから。朝まで脚を上げた姿勢を保つために編み出したのが、その寝方です。
RINO:さらにアイマスクまでしてて、もうびっくりしちゃった(笑)。でも私が部屋に入った音で起きちゃったのか、片手で謎のグッドポーズをしてきて(笑)。そのあとは普通に寝てました。最近ではそれがめちゃくちゃ面白かったですね。
——にぎやかな暮らしぶりが伝わってきます(笑)。これからのIS:SUEの活動で、どんな姿を見せていきたいですか?
NANO:「CONEECT」はカッコいい系のコンセプトで、あまり笑わずにクールな表情で踊ることも多かったんですが、今回は明るいムードで、笑顔が前回よりも増えていると思います。前作とはギャップがある、ポップで楽しい私たちを見せていきたいですね。新しいIS:SUEのカラーを楽しんでもらえるようにがんばりたいです。
PHOTOS:TAKAHIRO OTSUJI
■IS:SUE 2ndシングル「Welcome Strangers 〜2nd IS:SUE〜」
11月13日リリース
1. THE FLASH GIRL
2. Breaking Thru the Line
3. Tiny Step
4. Butterfly
https://is-sue.jp/feature/2nd_issue