ユナイテッドアローズの2024年4〜9月期連結業績は、本業のもうけを示す営業利益が前年同期比66.4%増の29億円だった。増収に加えて、盛夏商品の充実によって7月以降の定価販売が改善。販管費率も同1.2ポイント抑えたため、大幅な増益になった。
売上高は同11.9%増の682億円だった。単体の既存店売上高(小売り・ネット通販)の同12.8%増は、客数を同10.0%伸ばせたことが大きい。既存店売上高の内訳は、トレンドマーケットと呼ぶ「ユナイテッドアローズ」「ビューティー&ユース」などが同11.3%増、ミッド・トレンドマーケットと呼ぶ「グリーンレーベル リラクシング」などが同15.9%増だった。トレンドマーケットは、付加価値の高い商品を拡充したため客数2.4%増、客単価5.0%増。一方ミッド・トレンドマーケットは、お得感のある商品を強化したことで客単価1.7%増、客数10.6%増とした。
7日にオンラインで行われた決算説明会に登壇した松崎善則社長は「今期から事業本部制に変えたことで、事業(業態)ごとの店舗の声を的確に反映しやすくなった」と話した。例えば、従来は端境期で売れ行きが鈍る7〜9月に残暑に対応した羽織りアイテムなどの適品をきちんと提案できたと説明する。
好業績を受けて、25年3月期連結業績予想を上方修正する。修正後は売上高1509億円(修正前は1500億円)、営業利益77億円(同73億円)、純利益45億円(同41億円)とした。