イタリア・ミラノ発のラグジュアリーレザーグッズブランド「ボナベンチュラ(BONAVENTURA)」は10月31日、東京・三田の駐日イタリア大使館で、ブランドのモノづくりへの思いと、イタリアの卓越した職人技とデザインへのこだわりを発信するイベント「Discover BONAVENTURA: A Journey into Italian Luxury」を開催した。
イベント冒頭で登壇したジャンルイジ・ベネディッティ駐日イタリア大使は「『ボナベンチュラ』は単なる商業的なサクセスストーリーではなく、イタリアと日本の産業を発展させることの可能性を示す一例だ」と語り、イベントの開催を祝った。
今回のイベントのためにイタリアから来日した「ボナベンチュラ」のジャコモ・コルテジ最高経営責任者(CEO)は「『幸福』というブランド名の通り、幸せを創造し、その幸せを顧客と共有できる存在でありたい」と理念を語った。そのために貫くのは「顧客中心主義」。さまざまなタッチポイントで吸い上げた顧客からの声を真摯に受け止め、それを商品展開やデザインに反映する。「フェラガモ(FERRAGAMO)」や「セラピアン(SERAPIAN)」、コンパニー フィナンシエール リシュモン(COMPAGNIE FINANCIERE RICHEMONT)で長年経験を積み、今年2月に現職に就任したコルテジCEOは「ビッグメゾンや競合との大きな違いは、私たちがボトムアップのブランドであること」と語る。実際に、ポケットがついたレザーのiPhoneケースのヒットで火がついた「ボナベンチュラ」だが、バッグやトラベルグッズなどは、顧客のリクエストに応じて増やしてきたという。
ブランドが下す判断の軸は、全て「顧客がまた『ボナベンチュラ』の商品を手に取りたいと思ってくれるか」。そのために顧客サービスにも力を入れる。商品の保証は「永年保証」をかかげ、マニュアル通りの対応ではなく一つ一つのケースに真摯に向き合う。その結果、パーソナルな要望にも応えることができるようになったという。
「顧客中心」の思考は、ブランドの「ラグジュアリー」のとらえ方にも反映されている。「昨今、多くのブランドが価格を上げてラグジュアリー路線に舵を切るが、私たちはそうなりたいとは思わない。『ビヨンド・ラグジュアリー(ラグジュアリーを越えて)』という考えのもと、品質と機能性に基づいた、上品で洗練されたライフスタイルを公正な価格で提供する」。そのために、オペレーション効率を考慮した少数精鋭の組織体制の構築に取り組むとともに、価値観を共有でき、最高の技術を持ったタンナーや工場とパートナーシップを組む。
銀座と表参道に路面店を構えるほか、主要な百貨店や商業施設にインショップやコーナーを構える。「日本はブランドにとって最も重要な市場の一つ。10月の日本での売上高は、前年同期比で55%増。私たちも驚くほどビジネスは好調だ」と自信を滲ませる。そして「利益のために自分たちの価値観を曲げることはない」と言い切る。「私たちにとっての成功とは、身近なものを上質で機能性に優れたものに変え、お客さまにいつもより幸せを感じていただける日常を届けること」。
イベントではレザーのiPhoneケースや、多用途で知られる“ミアトート バッグ”や“エマ バッグ”、コンパクトさが人気のウォレットまで、さまざまな商品を展示。クオリティーの高いレザーとイタリアのクラフツマンシップをアピールし、ゲストは「ボナベンチュラ」のブランド理念に触れた。
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