三井不動産は、グループで運営する千葉県船橋市の旗艦ショッピングセンター(SC)「ららぽーと東京ベイ」の大規模リニューアルを行なう。今月22日に西館を建て替えオープンするのに続き、来春には南館を中心に全体の4分の1に相当する約110店を新規・改装オープン、また来夏には南館のシネマコンプレックス跡地に約40店を新規オープンする。来春の改装では高感度ファッションブランドの拡大を掲げ、「ザラホーム(ZARA HOME)」「フリーピープル(Free People)」「417 バイ エディフィス/イエナ スローブ(417 by EDIFICE/IENA SLOBE)」「マイセルフ アバハウス(MYSELF ABAHOUSE)」「フリークス ストア(FREAK'S STORE)」のほか、「シップス(SHIPS)」によるライフスタイル型の新業態1号店を誘致する。増床は行なわないものの、集客力のある新規テナントと、南館・北館・西館の接続を向上させる新たな動線によって入店客の買い回りを増やすことで、近隣で12月に開業を控える大型商業施設「イオンモール幕張新都心」(千葉市)を迎え撃つ。
「ららぽーと東京ベイ」は、日本初の自動車来店に重きを置いた郊外型SCとして1981年開業。改装や増床を繰り返し、ピークの08年度には653億円を売り上げるなど、長らくSC売上高日本一として君臨してきた。だが2年前から西館(旧船橋そごう)の建て替え工事に着手したため、営業面積の縮小を余儀なくされていた。改装初年度で売上高700億円を計画し、SC売上高日本一の奪還を目指す。
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