ミズノの2024年4〜9月期連結業績は、売上高が前年同期比4.5%増の1196億円、営業利益が同20.0%増の111億円、純利益が同4.1%増の80億円だった。売上高、利益の各段階で同期間として過去最高を更新し、営業利益率9.5%も過去最高と引き続き好調を保っている。成長をけん引しているのは、フットボール(サッカー)カテゴリーだ。
フットボールカテゴリーの全売上高に占める割合は8.4%ほど。野球(18.3%)、ゴルフ(15.4%)、ランニング(9.6%)に比べれば小さいが、「多額の広告費をかけているわけではない中、草の根活動や製品力が支持され、国内中高の部活生や大学サッカーの選手権でシェア1位になっている」と水野明人社長。フットボール成熟市場である欧州、市場成長中の東南アジアを中心に、「海外でも2ケタ伸長している」という。主力の野球カテゴリーは昨年のWBC特需の反動で減収だった。
ほか、バレーボールやラケットスポーツなどのインドアスポーツや、ファッション用途のライフスタイルシューズ、ワーキングシューズといったカテゴリーが好調だった。ライフスタイルシューズはランニングシューズ由来のデザインがファッションの潮流として全般的にトレンドとなる中で、外部ブランドとのコラボレーションなどを積極的に仕掛けており、直販が主軸ながらセレクトショップへの卸などでも支持を集めた。
25年3月期の連結業績は売上高が前期比8.8%増の2500億円、営業利益が同10.0%増の190億円、純利益が同4.8%増の150億円で着地する見込み。