ファッション

「アワー レガシー」の少数株式をLVMH傘下の投資ファンドが取得 旗艦店出店や新規市場参入を推進

LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY- LOUIS VUITTON)が擁する投資ファンドのLVMHラグジュアリー・ベンチャーズ(LVMH LUXURY VENTURES、以下LLV)は、スウェーデン発のファッションブランド「アワー レガシー(OUR LEGACY)」の少数株式を取得した。LLVの支援と経験により、これまでブランドがインディペンデントに築き上げてきた人気と事業をより一層強固なものとし、新たな市場への参入や世界の主要都市への旗艦店出店を進めるとともに、ベストな製品とデザインを世界中の人々に提供し続けることを目指す。

「アワー レガシー」は、2005年にヨックム・ハリン(Jockum Hallin)とクリストファー・ニイン(Christopher Nying)がストックホルムで設立。Tシャツ数型のコレクションからスタートし、07年に初めてメンズのフルコレクションを発表した。16年にはサステナビリティにフォーカスした独自の取り組み「アワー レガシー ワークショップ」を始動し、19年には、ブランドの世界観を補完するためにウィメンズ・コレクションもスタート。現在、世界での販売店舗数は250を超え、ストックホルム、英国ロンドン、ドイツ・ベルリン、韓国・ソウルにショップを構えている。

“永遠に生き続けるブランドを築く”ための最適なパートナー

声明の中で、ハリン=創業者兼クリエイティブ・ディレクターは「約20年前に『アワー レガシー』を立ち上げたとき、私たちは永遠に生き続けるブランドを築くことを夢見ていた。その夢を共に実現し続ける上で、LLV以上のパートナーはいない」とコメント。また、07年にチームに加わったリカルドス・クラレン(Richardos Klaren)最高経営責任者(CEO)は「LLVは、知識、経験、そして最も重要なこととして、真にグローバルな革新的ラグジュアリーブランドになるための私たちの旅路を理解し、サポートしてくれるだろう」と述べた。

一方、LVMHラグジュアリー・ベンチャーズ・アドバイザーズのジュリー・ベルコヴィ(Julie Bercovy)CEOは、「『アワー レガシー』は、コンテンポラリーなミニマリズムとクリエイティブのユニークな融合を特徴とした、“クワイエット・クール”と呼ぶべきスタイルの象徴。ワークウエアとストリートウエアの美学からインスピレーションを得て、機能的で実用的な要素をデザインに取り入れながら職人技を駆使した仕上げによって、エレガントで洗練されたスタイルを表現している。そのルーツとアイデンティティーに忠実でありながら、ファンのコミュニティを超え、メンズとウィメンズのファッションの境界線を押し広げるその能力に、私は強い確信を持っている」と話した。

なお、LLVはインディペンデントな人気ブランドへの少数株式投資を目的とし、継続的な成長と拡大を支援している。これまでには「オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー(L’OFFICINE UNIVERSELLE BULY)」や「ガブリエラ ハースト(GABRIELA HEARST)」「マッドハッピー(MADHAPPY)」「エメ レオン ドレ(AIME LEON DORE)」などに出資してきた。

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