F2層(35〜49歳)をメインターゲットにした大人向けの新しいイベント「東京ミュゼ」(実行委員長:吉成圭子・ミュゼ社長)が4月4日に開催され、延べ3300人が会場の虎の門ヒルズフォーラムを訪れた。メイン会場のファッションショーはもちろんのこと、ホール会場でのトークショーや出展ブースなども盛況だった。
初開催にもかかわらず、ファッションとビューティの分野で参加を決めたのが、伊勢丹だ。ホールではイセタンビューティ・プレゼンツによる、「ボビイ ブラウン」「フォルマヴィータ」「SK-�U」のブースを出展。会場では「SK-�U」の新作の"フェイシャルトリートメントエッセンス"を限定予約販売をして、店頭での受取型にしたり、5月に発売する「リファ」の新製品の体験と先行販売を実施。「ボビイ ブラウン」ではエイジングケアに特化したスキンセラムファンデーションを訴求するなど、「新しいイベントにより、新規顧客を店頭に誘導するような施策を徹底的に打った」と入月雅子・同婦人雑貨統括部婦人雑貨第三商品部化粧品バイヤー。当日の来場客は、「美意識が高く、新商品情報などにも詳しい方々が多くて驚いた。実際のファッションもオシャレで、メイクもしっかりされていた。美容に興味がある層だということが分かった」と話し、次回も開催予定があるならば、「ぜひ参加したい」と手応えを感じていた。
一方、ランウエイでは、今春から伊勢丹とエイベックスが協業して販売する大麻布の新ブランド「麻世妙」を披露するとともに、顧客の導線上に商品を披露するスペシャルコーナーを作り込んだ。
額田純嗣・三越伊勢丹婦人・子供統括部婦人第二商品部バイヤーは「三越伊勢丹として、新しいお客さまを取り入れていきたいと考えていた際、既存とは違う新しい方法による消費者の方々へのアプローチに、興味と親和性を感じた」と出店を決めた理由を説明する。年齢分類よりも感性分類などを重視している三越伊勢丹だが、「東京ミュゼ」がメインターゲットとして打ち出すF2層(35〜49歳)は、まさに中心顧客ゾーンだ。また、「上質というキーワードも良かった」という。数ある商材の中で「麻世妙」を選んだのは、「伊勢丹新宿店で扱っているものの中で、本物・オーセンティックをキーワードにした4階で、最近取り扱いを始めた最上級の麻である大麻布を使った『麻世妙』は、着心地や上質感を求める顧客層にピッタリだと思った。1日限りのイベントだが、ブースの装飾にもこだわった」と話す。
さらに4月15〜21日まで、「東京ミュゼ」がプロデュースするセレクトショップ「ISETAN×TOKYO MUSE」を新宿店本館4階のセンターパーク/ザ・ステージ#4に開店した。「東京ミュゼ」のスペシャル・アドバイザーを務めた軍地彩弓ファッション・ディレクターが全面プロデュースするもので、「年甲斐もなく、年相応に」をテーマに、欲張りな大人女性が満足できるような「上質×最旬」のブランドをセレクトしたという。
佐田真由美がトータルディレクションする「エナソルーナ」、辺見えみりがコンセプターの「プラージュ」、蜷川実花がディレクションする「エム/ミカニナガワ」、「東京ミュゼ」にも出演したモデルの蒲生麻由が手掛ける「ラマナ ジュエルズ」などを集積。フォルムは美しいけれども柄が大胆な「ユカシイ」のワンピースや、本格的ファクトリーブランドの「ファクトリエ」のトレンチコートなども用意する。さらに、村上萌が提案する「ネクストウィークエンド」のウッドボードや、「メゾン カイザー」のオリジナルブレッド、「やま平窯元」のエッグシェル有田焼などを集めた。
額田バイヤーは「旬でありながらも、上質、というモノやコトを、インフルエンサーを通じて提案する。ファッションとフードとライフスタイルグッズの3つで構成している。テラス、リビングルーム、ドレスルームの3つをテーマに、家をイメージした訴求方法にも注目してほしい」と語る。
「イセタン×東京ミュゼ(ISETAN×TOKYO MUSE)」
期間:2015年4月15日(水)?2015年4月21日(火)
場所:伊勢丹新宿店本館4階=センターパーク/ザ・ステージ#4
4月18日(土)12:00〜15:00、4月19日(日)12:00〜15:00
MAISON KAYSER 木村周一郎社長
4月19日(日)15:00〜16:00
長谷川理恵×軍地彩弓
4月19日(日)16:30〜17:30
辺見えみり×軍地彩弓