コーセーは、2024年12月期連結決算の営業利益と純利益を下方修正する。第3四半期決算で中国事業の構造改革に伴い在庫の処分および不採算店舗の閉鎖を実施し事業整理損を計上したため。営業利益は180億円(修正前は200億円)、純利益が構造改革費用の計上で80億円(同126億円)とする。一方で、売上高は中国本土およびトラベルリテールにおいて年初計画を下回ったものの、日本と「タルト(TARTE)」事業が伸長したため3200億円(同3120億円)に、経常利益も年初計画より円安が進行し為替差益が上振れしたため211億円(同208億円)に上方修正する。
今回の中国の事業整理損の合計は39億円で、うち在庫の処分が35億円を占める。これにより同事業の持続的な売り上げ、利益を創出する事業構造へシフトする。
24年1〜9月期連結決算は中国が減収だったが日本と「タルト」が好調に推移し、売上高が前年同期比9.0%増の2387億円、営業利益が同17.4%増の188億円、経常利益が同1.8%減の206億円、純利益が同28.4%減の94億円だった。