さまざまなブランドが最新コレクションを披露する、ファッション・ウイーク。以前はブランドの関係者や得意客、ファッションメディアなどが参加する“業界内の集まり”という性格が強かったが、今やエンターテインメント業界をも巻き込んだ“一大カルチャーイベント”の様相を呈している。豪華なセレブリティーが来場し、彼らを一目見ようと大勢のファンが会場周辺に集まる様子については賛否両論あるものの、それがいっそうの熱気を生み出し、イベントを盛り上げているのは間違いない。ここでは、2025年春夏シーズンのパリおよびミラノ・ファッション・ウイークを中心に、多額のメディアインパクトバリュー(メディア掲載やSNS上での投稿などをアルゴリズムで測定しマーケティング価値を割り当てたもの。以下、MIV)を創出したセレブやブランドについてまとめた。(この記事は「WWDJAPAN」2024年11月11日号からの抜粋です)
データテクノロジー企業ローンチメトリックス(LAUNCHMETRICS)の調査によれば、25年春夏シーズンのファッション・ウイークで最も多額のMIVを創出したのは、多くのスターブランドがコレクションを発表するパリの6億2960万ドル(約963億円)相当(以下、全て相当額)だった。2位はやはり人気ブランドが多く参加するミラノの4億1750万ドル(約638億円)で、シーズンの幕開けを飾ったニューヨークは3億2330万ドル(約494億円)、ロンドンは9780万ドル(約149億円)だった。
パリはフィリピンとタイのセレブが席巻
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