マツキヨココカラ&カンパニーの子会社であるMCCマネジメント(東京都千代田区、松本清雄社長)は、化粧品メディア「リップス(LIPS)」を運営するAppBrew(東京都文京区、深澤雄太社長)の全株式を取得し、完全子会社化する。買収価格は非公開。株式譲渡の実行は12月2日を予定する。
AppBrewは2016年に設立したスタートアップ企業で、「ユーザーに求められるものを再現性をもって作る」をミッションに掲げる。同社が運営する「リップス」は化粧品に関するユーザーのリアルな声を集め、ウェブサイトや1250万ダウンロードを突破したアプリ上で口コミや人気ランキングを発表する。
MCCマネジメントは、グループビジョン「美しさと健やかさを、もっと楽しく、身近に。」を掲げる。ユーザーの嗜好データやオンライン上の行動データを蓄積する「リップス」と同社グループのデータ基盤を統合することで、リアルとデジタルを融合した新たな顧客体験を創出する。子会社化は「プラットフォーム構想」の一環で、顧客の購買履歴や行動データ、嗜好などを分析・活用し、ドラッグストアや調剤薬局、EC、アプリなどあらゆるタッチポイントで一貫性のある体験を提供し、利便性と満足度を得られる環境を実現する。