「ユニクロ(UNIQLO)」は、米ロサンゼルスのファッション専門学校ファッション・インスティテュート・オブ デザイン・アンド・マーチャンダイジング(FIDM)の生徒とコラボし、アップサイクルデニムコレクションを制作した。学生とのコラボレーションは、昨年12月に米ニューヨークのファッション工科大学(FIT)の生徒との制作プロジェクトに続くものとなる。
ユニクロのジーン・シーイン(Jean Shein)サステナビリティ・グローバル・ディレクターは今回のコラボについて、「FIDMとタッグを組み、サステナブルなデザインを通して新進気鋭のデザイナーのクリエイティビティを発揮する場を設けることができて非常に嬉しい」とコメントし、「私たちは次世代のサステナビリティへの情熱に日々影響を受けている。彼らのアップサイクル作品をシェアできることを誇りに思う」と語った。
サステナビリティへの想いをデザインに昇華
本プロジェクトに参加した生徒はドミニク・ミゲル(Dominic Miguel)、ジェンナ・マーシャル(Gianna Marshall)、ダリア・リット(Dahlia Litt)の3人。加えてもう一人の学生ジョーダン・クラーク(Jordan Clarke)がクリエイティブ・ディレクターの役割を担った。6週間かけ、「ユニクロ」のデニム専門の研究・開発拠点「デニムイノベーションセンター」で調達したデニムの端切れを用い、洗練されたスーツのようなセットから実用的なオーバーオールまで多彩なアップサイクルデニムコレクションを制作した。
生徒の1人、ジェンナ・マーシャルは、「このコレクションのインスピレーション源は、サステナビリティ活動への強い共感と、生地を無駄にしてはいけないという信念だ」と話す。さらに「創造性と手入れを通し、生地に新たな人生を与える過程を実演したコレクションでもある」と続けた。同じく生徒のジョーダン・クラークは、「制作を通して既成概念から脱出することができ、最終的に完全に新しいルックを生み出すことができた」と振り返る。
アイテムの一般販売は行わないが、本プロジェクトの制作過程に着想したデニムコレクションを今年中に発売する。デザインは米リ・ユニクロ・スタジオ(RE. UNIQLO STUDIO)シーン・レクァン(Sean Lequang)デザイナーが手掛け、アップサイクルのさまざまな技法と日本の伝統的なデザインを掛け合わせたアイテムを展開する。