ファッション

「シャネル」の新デザイナーは年内にも発表? 候補に「ボッテガ・ヴェネタ」のマチューが浮上

シャネル(CHANEL)」の次期クリエイティブ・ディレクター探しが大詰めを迎えているようだ。米「WWD」は、ヴィルジニー・ヴィアール(Virginie Viard)の後を継ぐ「シャネル」の新クリエイティブ・ディレクターは、年内にも決まる見通しが高いという関係者の情報を掴んだ。新たな候補に「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」で働くマチュー・ブレイジー(Matthieu Blazy)クリエイティブ・ディレクターが急浮上しているという。米「WWD」の取材に対して、マチューはコメントしていない。別の関係者によると、「ボッテガ・ヴェネタ」もマチューの後継者探しをスタート。クリエイティブ・ディレクターをサポートする右腕を候補にあげているようだ。「ボッテガ・ヴェネタ」を擁するケリング(KERING)も、米「WWD」の取材に対してコメントをしていない。

「シャネル」はヴィルジニーの後継者を幅広く探しているようで、「アライア(ALAIA)」のピーター・ミュリエ(Pieter Mulier)、「ヴァレンティノ(VALENTINO)」を退任したピエールパオロ・ピッチョーリ(Pierpaolo Piccioli)の他、ジェレミー・スコット(Jeremy Scott)やマーク・ジェイコブス(Marc Jacobs)とも面接したと言われている。「シャネル」は米「WWD」の取材に対し、「新たなクリエイティブ・ディレクターは、“やがて”発表することになる」とだけコメントした。

ベルギーとフランスにルーツを持つマチューは2021年、「ボッテガ・ヴェネタ」のクリエイティブ・ディレクターに就任。現在「バーバリー(BURBERRY)」でトップを務めるダニエル・リー(Daniel Lee)の右腕を務めていた。「ボッテガ・ヴェネタ」では、職人技を活かした洗練されたシックなコレクションで高評価を得続けている。幻想的なランウエイショーの会場を手掛けるなど、「シャネル」に欠かせない“夢”も提供できるデザイナーだ。マチューは、1984年パリ生まれ。ベルギー・ブリュッセルにあるファッションスクール、ラ・カンブル(La Cambre)を卒業後、「ラフ・シモンズ(RAF SIMONS)」のメンズデザイナーとしてキャリアをスタートさせた。その後、「メゾンマルジェラ(MAISON MARGIELA)」を経て、フィービー・ファイロ(Phoebe Philo)時代の「セリーヌ(CELINE)」のデザインチームに。14年にはシニアデザイナーに昇格した。16年からは、当時ラフ・シモンズがチーフ・クリエイティブ・オフィサーに就任した「カルバン・クライン(CALVIN KLEIN)」でデザイン・ディレクターを務めた。

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