世界で最もDXが進んでいるのが、中国だ。世界の工場と言われ、数多くの製造業の中心地であるほか、IT分野では数多くのジャイアントがひしめき、さらに次々と新しいスタートアップ企業も誕生している。中国のDX分野の現状を、中国専門ジャーナリストの高口康太氏が寄稿した。(この記事は「WWDJAPAN」2024年11月18日号からの抜粋です)
生成AI:
アニメキャラのボットから法律相談まで
MiniMax
創業:2021年、企業評価額:約3830億円
ムーンショットAI
創業:2023年、企業評価額:約3530億円
智譜AI
創業:2019年、企業評価額:約2140億円
世界で加速する生成AIブームだが、その中心である大規模言語モデルの構築には高額の資金が必要なため、大手IT企業や、巨額の資金調達に成功したユニコーン企業(評価額10億ドル以上の未上場企業)しか挑戦できない分野だ。だが、米国に次ぐAI大国である中国では、独自のAI開発を進める企業が現れている。アニメキャラや実在の著名人との会話を楽しめるエンタメチャットボット(talkie/トーキー)を米国でヒットさせたMinimax、20万字という長大なプロンプトの入力を可能にしたムーンショット(月之暗面)AI、投資プラットフォームや法律相談など数十ものAIプロジェクトを展開する智譜AI。こうした中国AIユニコーンは世界展開にも積極的。ユニークな生成AIサービスの採用を検討している日本企業にとっても注目に値する存在だ。
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