東レは2025年春夏シーズン向けに、発売60周年を迎える「シルック」シリーズの新素材「シルク美來(シルックミライ)」を開発した。「シルック」は1964年に東レが発表した、当時は和装を主な用途に開発した画期的なポリエステル素材で、シルクと同じく三角形の異形断面になっている。「シルックミライ」は、東レがナノテクノロジーを駆使して開発する「ナノデザイン」を使い、植物由来の原料を30%使用する一方、独特の断面を持つ2つの異形断面糸を一本のフィラメントに混入し、シルクの上品な光沢に加え、着崩れのしにくさや優れた耐洗濯性などの機能も加えた。販売を担う東レの野村建太=婦人・紳士衣料事業部長は「『シルック』は60年間で累計で40万トン、織物に換算すると地球100周分を販売してきた、東レを代表する素材ブランド。シルクの美しさと、シルクにはない優れた機能を追い求めてきた『シルック』の60年にわたる技術革新の集大成で、和装からファッションまで、幅広い分野で展開したい」と意気込む。初年度は10万m、3年後には50万mの販売を計画する。
本日11月20〜21日に東京・かんだの神田明神ホールで開催中の婦人・紳士医療用テキスタイルの展示会で披露した。初日の20日17時〜18時30分には、「シルック」60周年を記念し京都の松井酒造とコラボレーションした日本酒も振る舞う予定。
■TORAY Beyond Material COLLECTION ’26S/S
日程:11月20-21日
時間:11:00〜18:30(20日)、10:00~17:00(21日)
場所:神田明神ホール
住所:東京都千代田区外神田2-16-2 神田明神文化交流館2階
概要:縫製品約100点、生地展示約200点、合計約300点