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特集 化粧品専門店の勝ち筋と未来 第3回 / 全7回

横浜のたしろ薬品は「いきがいインフラ産業」に挑む 事業の多角化を加速

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化粧品専門店としての存在意義や役割を見直し、進化を続けるたしろ薬品が新たな挑戦に乗り出している。「For Your Brilliant Aging(輝かしい未来のために)」をテーマに、創業80周年を迎える2036年を見据えた長期ビジョン「いきがいインフラ産業」を掲げ、事業領域の拡大を図る。(この記事は「WWDJAPAN」2024年11月25日号付録「WWDBEAUTY」からの抜粋です)

COMPANY :
たしろ薬品

SHOP :
THE COSMETIC TERRACE TASHIRO

神奈川県横浜市

PROFILE: 田代正樹/たしろ薬品社長

田代正樹/たしろ薬品社長
PROFILE: (たしろ・まさき)1960年神奈川県横浜市生まれ。83年に慶應義塾大学商学部卒業後、同年4月に資生堂入社。仙台販社、米国資生堂ニューヨーク本社、推販部を経て87年3月に退社。同年4月にたしろ薬品入社。2000年3月から現職。アグリフーディズムジャパン社長、一般社団法人日本化粧品専門店協会の理事長などを兼任 COMPANY INFORMATION:創業:1956年/沿革:1956年に横浜市⻄区に有限会社たしろ薬局を設立。横浜駅名品街(現・相鉄ジョイナス)にたしろ薬局第1号店、76年にルミネ新宿、77年に東急プラザ蒲田店、80年にルミネ横浜に出店。92年に株式会社に組織変更。98年に「ザボディショップ(THE BODY SHOP)」を横浜ジョイナス店にオープン。2007年にアイスタイルと共にコスメネクスト(現アイスタイルソテール)を設⽴。20年にECを開設/店舗:神奈川(横浜)、東京(新宿、蒲田、大森)に6店舗/主な取り扱いブランド:「カネボウ(KANEBO)」「シセイドウ(SHISEIDO)」「クレ・ド・ポー ボーテ(CLE DE PEAU BEAUTE)」「コスメデコルテ(DECORTE)」「アルビオン」「インウイ(INOUI)」「オルビス(ORBIS)」「マーベセラー(MARVESALA)」「ルナソル(LUNASOL)」「シンピュルテ(SINN PURETE)」など

「いきがいインフラ産業」へ挑み
事業の多角化を加速

カウンセリング力を高めながら顧客との信頼関係を深めてきた「ザ・コスメティックテラス(THE COSMETIC TERRACE)」ルミネ横浜店は年間売り上げ5億円を記録する主力店舗であったが、22年7月にアットコスメストア(@COSME STORE)の出店を受け退店した。この時、田代正樹社長は「発想の切り替えができた」と振り返る。「かつては大型店舗で商品を集約しようと考えていたが、都市部の大型店は高額な賃料や固定費で構造的に利益を生み出しにくい。今は時代が変わってきている。より効率的に運営し、お客さまに深いサービスと専門性を提供するには、中規模店舗を複数展開する方が理にかなう」と説明する。今年4月にアトレ大森店に出店し、既存店でも新規客や固定客を増やす施策を強化。同社の業績は「大筋で回復してきている」と手応えを示す。

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