化粧品専門店としての存在意義や役割を見直し、進化を続けるたしろ薬品が新たな挑戦に乗り出している。「For Your Brilliant Aging(輝かしい未来のために)」をテーマに、創業80周年を迎える2036年を見据えた長期ビジョン「いきがいインフラ産業」を掲げ、事業領域の拡大を図る。(この記事は「WWDJAPAN」2024年11月25日号付録「WWDBEAUTY」からの抜粋です)
COMPANY :
たしろ薬品
SHOP :
THE COSMETIC TERRACE TASHIRO
神奈川県横浜市
PROFILE: 田代正樹/たしろ薬品社長
「いきがいインフラ産業」へ挑み
事業の多角化を加速
カウンセリング力を高めながら顧客との信頼関係を深めてきた「ザ・コスメティックテラス(THE COSMETIC TERRACE)」ルミネ横浜店は年間売り上げ5億円を記録する主力店舗であったが、22年7月にアットコスメストア(@COSME STORE)の出店を受け退店した。この時、田代正樹社長は「発想の切り替えができた」と振り返る。「かつては大型店舗で商品を集約しようと考えていたが、都市部の大型店は高額な賃料や固定費で構造的に利益を生み出しにくい。今は時代が変わってきている。より効率的に運営し、お客さまに深いサービスと専門性を提供するには、中規模店舗を複数展開する方が理にかなう」と説明する。今年4月にアトレ大森店に出店し、既存店でも新規客や固定客を増やす施策を強化。同社の業績は「大筋で回復してきている」と手応えを示す。
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