ファッション

アルページュが香港に海外1号店 ”ショールーム”として日本でのインバウンド効果を狙う

 アルページュが海外進出する。8月末に、香港のコーズウェイベイにある大型ショッピングモール、ハイサンプレイス3階に複合ショップ「アルページュ・ストーリー」を出店する。店舖面積は82. 5平方メートル。同フロアには、バロックジャパンリミテッドの複合店「シェルター」やマッシュスタイルラボの「スナイデル」といった日本ブランドが複数出店している。「アルページュ・ストーリー」香港店では日本同様、アルページュが擁する20代向けの「リランドチュール」と「アプワイザー・リッシェ」「ジャスグリッティー」、30代向けの「マイストラーダ」の全ブランドを集約させる。現地法人は設立せず、商品を日本から発送。TSIホールディングスの香港法人、TSIアジアが商品の受け取りから在庫管理、集金管理をサポートする。

 海外進出の第一の狙いは、日本でのインバウンド需要の拡大だ。主要百貨店やファッションビルを中心に店舖を構えるアルぺージュのインバウンド比率は1%ほど。ブランドの認知度はまだまだ低いという。桶田俊二アルページュ社長は、「外国人観光客が増え、出店するファッションビルなどでも免税対応などを強化しているが、当社のブランドは知られておらず、チャンスを逃している。円安の間は、少なくとも東京オリンピックまではインバウンド需要があるだろう。海外でブランディングをして認知度を高め、『日本に行ったらアルページュブランドを買おう』と思うきっかけにしてもらいたい」と説明。ショールーム的な位置付けとし、香港に2店舗、上海に3店舗の計5店舗を展開する計画だ。1号店の初年度売上高は8400万円を見込む。eコマース事業も検討中だ。

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