愛知を中心とした東海エリアに「パルファン(PARFUM)」を21店舗展開するくわこやが絶好調だ。2024年9月期は、売上高が前年同期比16%増の77億円、営業利益が同2.7倍の3億7000万円を記録し、2期連続で過去最高を更新した。来期は売上高80億円を狙い、5年以内に売上高100億円の大台を目指す構えだ。コロナ禍を経て、接客・カウンセリング力を武器にした成長は勢いを増している。(この記事は「WWDJAPAN」2024年11月25日号付録「WWDBEAUTY」からの抜粋です)
COMPANY :
くわこや
SHOP :
PARFUM
愛知県西尾市
PROFILE: 野村和弘/くわこや社長
メーカー依存からの脱却で
2期連続で過去最高益を更新
好業績の背景には、「メーカー依存からの脱却」にある。店頭に立つスタッフは、メーカー主催の勉強会を受けて、商品の知識やタッチアップ、カウンセリング力を身につける。しかし、コロナ禍で勉強会は一時休止を余儀なくされ、その後もリモート形式が中心となった。こうした状況下で、同社はメーカー主導でなく、自前での教育体制を構築。部長らが講師を務め、対面形式の社内勉強会を実施した。顧客の前に立つその日まで、サービスの質を高める努力を続けた。再び対面の機会が戻ると、顧客は「期待を超える」カウンセリングの質に驚かされることとなった。スタッフの高いスキルは、厳しい時期の社内教育が功を奏しており、競争優位性が一段と際立った。野村和弘社長は「百貨店に行かなくても満足できる接客が実現できている」と胸を張る。
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