ビューティ
特集 化粧品専門店の勝ち筋と未来 第6回 / 全7回

長野・松本の化粧品専門店「田立屋」が愛される理由

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宝五城の1つ、松本城(長野県松本市)へと続く大名町通りに路面店を構える田立屋は、創業176年を誇る化粧品専門店だ。親子代々で店を営み、“老舗”という枠にとらわれない柔軟な姿勢で、「化粧生活を、明るく・楽しく・心地よく」をモットーに、全ての人の化粧生活を豊かにするために進化し続ける。(この記事は「WWDJAPAN」2024年11月25日号付録「WWDBEAUTY」からの抜粋です)

COMPANY :
田立屋

SHOP :
TADACHIYA

長野県松本市

PROFILE: (右)大宮小依/田立屋取締役常務、(左)大宮康亘/田立屋取締役事業部長

(右)大宮小依/田立屋取締役常務、(左)大宮康亘/田立屋取締役事業部長
PROFILE: (おおみや・さより)1997年に米のディーン・カレッジ(Dean College)を卒業。2006年に資生堂SABFAサロンコース卒業。04年帰郷後、田立屋に入社。12~16年ニューヨークコレクションに資生堂メイクチームの一員として参加。18年から現職 (おおみや・やすのぶ)1988年生まれ。神奈川大学卒業後、飲食業界とインテリア業界で経験を積み帰郷。2018年に入社し、売り場改装でデザイン設計に携わり、20年のリニューアルオープンと同時にカフェを併設開業 COMPANY INFORMATION:創業:1848年/沿革:初代の大宮徳重が木曽田立村(現在の南木曽町田立)から長野県松本市に居を構え田立屋の屋号で小間物商をはじめる。理念「Warmest Wishes for a life of Beauty. 化粧生活を明るく楽しく心地よく」を掲げる/店舗:長野県松本市に路面店1店舗/主な取り扱いブランド:「クレ・ド・ポー ボーテ(CLE DE PEAU BEAUTE)」「インウイ(INOUI)」「ベネフィーク(BENEFIQUE)」「コスメデコルテ(DECORTE)」「アルビオン(ALBION)」「カバーマーク(COVERMARK)」「ドクターフィル コスメティクス(DR.PHIL COSMETICS)」「ポール & ジョー ボーテ」「ジルスチュアート ビューティ(JILL STUART BEAUTY)」「三善」など

明るく楽しい「化粧生活」を合言葉に
提案力を磨く

田立屋

田立屋はコロナ禍突入直後の2020年7月のリニューアルオープンが奏功し、新たな客との出会いを広げている。長野県初の「ポール & ジョー ボーテ(PAUL & JOE BEAUTE)」を導入したところ、中高生の間でも話題となり若年層の取り込みに成功。ギフトや自分用を探しに来店する男子高校生も増えた。また、1階には、テイクアウト専用のカフェ「ザ ゲート(THE GATE)」を併設し、従来の顧客に加え地元住民や観光客の流入を促進した。「化粧品購入が目的でない人も気軽に足を運べる店づくりを目指した」(大宮康亘事業部長)と、活気づいている。以前は50~60代を中心に支持を集めてきたが、現在の顧客の中心は30~40代に若返った。

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