化粧品専門店業界に新たな価値を提供する「アットコスメストア」　全方位で市場を拡大

「アットコスメストア（＠COSME STORE）」「東京小町」「シドニー（SYDNEY）」含む33の化粧品専門店を手掛けるアイスタイルリテール。化粧品小売りチェーンとして日本最大規模の店舗数を誇り、2024年6月期には店舗全体の売上高が前年同期比51.6％増の278億円と好業績を記録。その強みは「全てのお客さまの味方であろうとしているから」（北尾悠樹取締役）と明言する。（この記事は「WWDJAPAN」2024年11月25日号付録「WWDBEAUTY」からの抜粋です）

COMPANY :
アイスタイルリテール

SHOP :
@COSME STORE

東京都港区

PROFILE: 北尾悠樹／アイスタイルリテール取締役

PROFILE: （きたお・ゆうき）2001年P&Gジャパンに入社。営業とトレードマーケティングを約12年間経験。14年にアマゾンジャパン合同会社に入社し、約8年間ビューティー事業部の事業部長などに従事する。22年8月にアイスタイルに入社し、初めての実店舗事業の運営に携わる COMPANY INFORMATION：創業：1848年／沿革：コスメ・美容の総合サイト「アットコスメ（＠COSME）」事業化のため、アクセンチュアに勤務していた吉松徹郎会長と山田メユミ氏が共同で1999年7月に設立。2002年にEC事業、07年に店舗事業を開始。店舗支援業務で提携をしていたたしろ薬品出資のコスメネクストがルミネエスト新宿に「アットコスメストア」第1号店をオープン。10年にコスメネクストを完全子会社化。12年に東証一部上場。22年にミズの化粧品専門店「東京小町」を事業譲受し運営開始。23年にシドニーの全株式を取得し化粧品専門店「シドニー」を運営開始。20年1月に東京・原宿に旗艦店、23年9月に大阪・梅田に旗艦店をオープン／店舗：北海道、関東、中部、関西、九州に33店舗／取り扱いブランド：国内外700ブランド以上

全方位で市場拡大、
業界に新たな価値を提供

「アットコスメストア」は07年に1号店をルミネエスト新宿店にオープンして以降、全国に店舗を広げてきた。プチプラからラグジュアリーブランドまで幅広くそろえ、コスメ初心者が商品を簡単に見つけられるランキング棚などの仕掛けと、コスメ好きの上級者が深く探求できる豊富な品ぞろえが特徴だ。また、「相談したい人」と「自由に試したい人」という異なるニーズに対応した売り場づくりも強みに持つ。これらを1つの店舗で実現するのは運営負荷が高いが、「効率を度外視しても守るべきポリシー」と語る。効率性だけを追求するのではなく全方位で顧客のニーズに応え、同業他社と一線を画している。