ラフォーレ原宿は、3月26日と27日の2日間、ゲストを招いたファッションについてのトークイベント「原宿サミット(HARAJUKU SUMMIT) ー越境するファッションー」をラフォーレ原宿6Fのラフォーレミュージアム原宿で初開催した。ファッションと美容に関心のある人が10代20代を中心に集まった。
本イベントのディレクターを務めた軍地彩弓「ヌメロ トウキョウ」エディトリアル・ディレクターは、「ファッション業界について知ってほしい知識、モチベーションをつけるようにカリキュラムを組んだ」と話した。1日目のオープニングゲストには、マリンスタイルの森星が登場し、自分らしいファッションについて語った。
1限目の「ファッション×テクノロジー」には、メディアアーティストの落合陽一とモデルの紗羅が登壇。テクノロジーとファッションの親和性について、ファッションブランドさながらのApple Watchの広告ビジュアルや、ECサイトで購入する服のサイズの計測ができるアプリなどの事例を用いて説明。テクノロジーがパーソナルなものになってくることでファッションに近づいてきているとまとめた。
2限目の「ファッションメディアはこれからどうなる?」には、中島敏子「ギンザ」編集長と小湊千恵美「ファッションスナップ」報道部部長と向千鶴「WWDジャパン」編集長が登壇。この仕事をしている意味からはじまり、"今起きていることを真摯に伝えるウェブメディア"と"咀嚼してストーリーを伝える紙メディア"と、"週刊誌とウェブメディアの両側面を持つメディア"の三者それぞれの立場から、ファッションメディアは何を伝えるかについて語った。2016年春夏話題になっている「ヴェトモン(VETEMENTS)」を例に挙げて一つのブランドの扱い方の違いを話した。ストレートニュースとして第一報をウェブで、分析を踏まえてだしていくのが週刊誌、「ギンザ」ではファッションストーリーとして伝えるために全てのアイテムのリースが揃うまで2号遅らせたエピソードも話された。
3限目の「ファッション女子起業論〜ブランドの作り方〜」には、中里周子ファッションデザイナーとハヤカワ五味デザイナーの若くしてブランドを持つ2人がデザイナーを目指した学生時代の話から登壇した。「ワンピース」のような世界観の仲間集めや、ビジネスとしてのプロセスを語り、起業したい人に向けて「目的を明確にしてほしい」とまとめた。
4限目の「ビューティー講座〜女の子は綺麗になれる!〜」には、河北祐介メイクアップアーティストと女優でモデルの新木優子が登場。新木は、河北のメイクについて「仕上がりの時間がダントツではやい。それなのに、自分じゃない自分になっている。自分のいい部分を引き上げてくれた」と絶賛した。会場では、観客を舞台に招いて河北メイク術を実践した。また、一人一人のメイクに関する悩みに時間が許す限り丁寧に答えた。
2日目は、モデルの八木アリサのオープニングトークを皮切りに、「原宿から世界へ。ファッションが伝える事」を題材に田中杏子「ヌメロ トウキョウ」編集長、藤原ヒロシ、「女子進化論」にエッセイストの犬山紙子とブロガー兼作家のはあちゅう、「日本デザイン論」に落合宏理「ファセッタズム(FACETASM)」デザイナー、坂部三樹郎「ミキオサカベ(MIKIOSAKABE)」デザイナーが登壇を予定する。