「ロクシタン(L'OCCITANE)」は、東京・渋谷の旗艦店ロクシタン・シブヤ・トーキョー(L'OCCITANE SHIBUYA TOKYO)で、ホリデー期間限定の企画を実施している。1階の物販コーナーには、入り口にホリデーのきらびやかな装飾が施されており、フランスの豪華列車を模したフォトスポットなどを設置。2〜3階のロクシタンカフェでは、駅弁をイメージした1日20食の限定メニュー“LE GRAND VOYAGE EKIBEN by L’OCCITANE”(2680円)を提供している。今回はこの“EKIBEN”を試食してきたので、リポートする。
店内はホリデー仕様におめかし!
2階の「ロクシタンカフェ」に上がると、トランクやギフトボックスが積まれたフォトスポットがお出迎え。店内もホリデー仕様になっており、どこを切り取っても写真映えする内装となっている。「ロクシタンカフェ」といえばスクランブル交差点を見下ろせる窓側の席が人気だが、今シーズンの目玉は店内奥のボックス席。豪華列車を思わせるシックなベルベットレッドカラーでまとめられた、ゆったりと会話を楽しめる空間で、ここだけ異空間な雰囲気が漂っている。ホリデーシーズンにここまで内装を大きく変えたのは、今年が初めてだそうだ。
席に着き、早速“EKIBEN”を注文。好きなドリンクも1杯付いてくるため、私は温かい紅茶“プロヴァンスブレンド”を頼んだ。「ロクシタン」2024年ホリデーコレクションのテーマである、シトラスロードを巡るプロヴァンスの旅を満喫できるメニューを組んでみる。
“EKIBEN”は4種のセイボリー&デザートがセットに
トラベルバッグ風のボックスの“EKIBEN”が届き、2段になっている箱をスライドするとタルティーヌやクリームブリュレなどの柑橘系の風味を感じる4種のセイボリーとデザートが入っている。これぞ「ロクシタン」が提供する全く新しい駅弁……!華やかで、写真を撮りたくなること間違いなしだ。ちなみに、食べ終わった後のボックスは「持ち帰れない」とのこと。
まずはタルティーヌからいただく。スモークサーモンと爽やかなソースがマッチし、口に近付けた瞬間に香ばしい豊かな香りがふんわりと漂う。フレッシュなレッドオニオンやレタスなどの野菜と、アクセントになるプチっとした食感のピンクペッパーが乗っている食感まで楽しい1品だ。
「ロクシタンカフェ」は“クレームブリュレ”(990円)が有名だが、今回の“EKIBEN”には金柑が乗った特別仕様の“カムクアット(金柑)のクレームブリュレ”が入っている。スプーンですくうと中にも金柑の果肉がごろっと入っていて、このサプライズには驚き! 上に乗っているだけではなかった。金柑のみずみずしい甘みと濃厚なクリームブリュレ、キャラメリゼされた苦味のバランスがちょうど良く、もうひと回り大きなサイズで食べたくなるおいしさだった。
しょっぱい系、甘い系ときたら、またしょっぱい系に戻る。“フランス産生ハムとモッツァレラチーズのサラダ ライム&ココナッツオイルドレッシング”は、生ハムに塩漬けオリーブ、トマト、モッツァレラチーズなども添えられているかわいらしいミニサイズのサラダだ。クリームブリュレの後に食べる生ハムは、とにかく塩気がちょうど良い。ドレッシングもさっぱりとしていて食べやすく、ライムのキリッとした爽やかな香りが鼻を抜ける。
最後はガトーショコラで〆る。“メイヤーレモン&ローズのガトーショコラ”はしっとりとしたリッチな味わいながらも、レモンが入っているので後味はすっきり。どっしりとした甘さのため、ついつい紅茶に手が伸びてしまうが、口の中で転がして長く味わいを堪能するのもまた良い。
価格は2680円と良心的だが、本格的なミニアフターヌーンティーが楽しめる。甘いデザートばかりだと胃がもたれてくるので、しょっぱい系の軽食が入っているのはとてもうれしかった。カフェで“EKIBEN”を堪能した後は、1階でギフト選びを楽しむのはいかがだろうか。