「百貨店でも専門店でもなく、スキヤはスキヤだ」と独自の姿勢を掲げ、妥協のない審美眼で顧客の心をつかんでいるパフューマリースキヤ(PERFUMERIE SUKIYA)。仙台駅直結の商業施設エスパル店1階に560㎡のショップを構え、店舗年商は13億5000万円と、無印良品やハンズを押さえ、館内でトップの売り上げを誇る。5月には、仙台市内で最も通行量の多い通りに面した2階の入り口に「パフューマリースキヤ インターナショナル(PERFUMERIE SUKIYA INTERNATIONAL)」をオープン。国内外のブランドを集積した売り場にはひっきりなしに客が入り、初月は売り上げ目標の5000万円を達成。幸先の良いスタートを切っている。(この記事は「WWDJAPAN」2024年11月25日号付録「WWDBEAUTY」からの抜粋です)
COMPANY :
粧苑すきや
SHOP :
PERFUMERIE SUKIYA
宮城県仙台市
PROFILE: 由佐憲靖/粧苑すきや取締役
専門店業界イチの香りの宝庫、
仙台の香り需要を盛り上げる
新店の目玉は2つ。170㎡ある売り場の3分の1を占める「ディオール(DIOR)」と、フレグランスが並ぶブランド横断型のカウンターだ。「ディオール」の出店は、「インバウンド需要に頼らず、国内客を主軸とした収益基盤の強さがブランド側にも評価された。新しい可能性を感じてもらえている」(由佐憲靖取締役)と説明する。「ディオール」の導入は事業の格を高め、外資系ブランドとの交渉が格段に進展しているという。一方のフレグランスカウンターは、「ヴァレンティノ ビューティ(VALENTINO BEAUTY)」や「プラダ ビューティ(PRADA BEAUTY)」など東北エリア初上陸を含む200種類以上の品ぞろえを誇る。自由に試せる環境とスタッフによるサポートを両立させた販売スタイルが特徴だ。この顧客体験の最適化により、フレグランスは新店の売り上げを支える重要なカテゴリーへと成長している。
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