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仏「ルコックスポルティフ」が財政難で法的再生手続き 裁判所の観察下で事業再建を目指す

スイスの投資持株会社エアレシス(AIRESIS)は、保有するフランス発のスポーツブランド「ルコックスポルティフ(LE COQ SPORTIF)」が破産管財人の管理下に置かれたことを明らかにした。

同社は「ルコックスポルティフ」の株式の75%を保有している。10月30日には、同ブランドが財政難に陥っており、キャッシュフローが悪化していることを発表。パリ商業裁判所に法的再生手続きをを申請し、11月22日に承認されたため、同ブランドは裁判所による6カ月間の観察期間を受けつつ新たな投資家や戦略的パートナーを探し、事業再建を目指すという。

「ルコックスポルティフ」の業績は?

エアレシスによれば、「ルコックスポルティフ」の2024年1〜6月期の売上高は前年同期比 %増の8204万ユーロ(約132億円)と増収だったものの、純損失は前年同期の1049万ユーロ(約16億円)から1823万ユーロ(約29億円)と赤字が大幅に拡大している。

パリ五輪では仏選手団のユニホームを担当

同ブランドは24年パリオリンピック・パラリンピックのパートナー企業として、「ピガール(PIGALLE)」創設者兼デザイナーのステファン・アシュプール(Stephane Ashpool)と協業し、フランス選手団のユニホームや公式ウエアなどを手掛けている。しかし、財政上の問題による作業の遅れが危ぶまれ、パリ五輪組織委員会から290万ユーロ(約4億6000万円)の緊急融資を受けた。

また、17年から23-24年シーズンまでフランスラグビー連盟(French Rugby Federation)の公式サプライヤーを務めていたが、スポンサー契約料やロイヤルティーなどでおよそ530万ユーロ(約8億5000万円)の未払いがあるとして、9月に同連盟から提訴されている。

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