JR西日本SC開発は4月2日、大阪駅のJR大阪三越伊勢丹跡地に新ファッションビル「ルクア1100(イーレ)」を開業した。開店前には、山口正人JR西日本SC開発社長(左)と、瀬良知也ジェイアール西日本伊勢丹社長が来場客の前でテープカットを行った。
山口社長は「思い描いていた構想をかなり実現できた」と手応え十分。「東館の『ルクア』と合わせると360のショップ数となり、国内最大規模の館となっている。まずは梅田エリア全体の集客力をあげ、東西一体運営に向け『ルクア』のリニューアルも計画している」と今後について語った。「品ぞろえから環境面まで、すべて一からやり直した。認知拡大を目指し、存在感を示したい」と瀬良社長。
同店はファッションや雑貨、カフェ、食品など、各カテゴリーをミックスしたフロア構成が特徴。伊勢丹の独自編集店舗を8店舗用意したほか、893平方メートルの大型店を出店した「エストネーション」や、メンズショップを集積したフロアも新たにオープンした。2日のオープン前には約2000人が行列。1階のエントランスと5階の"時の広場"に長蛇の列ができたため、10時の開店時間を9時15分に早めた。開店予定時刻の10時までに、約6000人が来店した。同社広報によると、行列客の多くは「西日本初出店の『マックス ブレナー チョコレートバー』と、オープン記念の限定商品を販売する『ディズニーストア』がお目当てだった」。
「ルクア」の26年度売上は346億円。既存の「ルクア」と新設の「ルクアイーレ」を合わせた初年度売上は770億円を見込んでいる。