ファッション

2024年にJC・JKで流行った言葉は? 「2024年の流行語大賞」発表

Z世代向けのマーケティング支援などを手がけるAMFは、トレンドのリサーチが得意な全国の女子中高生からなるマーケティング集団“JC・JK調査隊”の精鋭メンバーの選考結果をもとに、2024年7~11月までのトレンドをまとめた「2024年の流行語大賞」を、ヒト・モノ・コンテンツ・コトバの4部門に分けて発表した。

2017年から始まった「JC・JK流行語大賞」は、AMFが主催・運営を務め、インスタグラムの投稿データを解析し、選考。約100人の女子中高生からなるマーケティング集団“JC・JK調査隊”が選考委員を務めている。

各部門の結果は以下の通り。

【ヒト部門】

1位:一生友子 (YouTuber)
4カ月前にユーチューブチャンネルを開設したばかりの女子大生2人組YouTuberが1位の座を獲得。親友同士の仲の良さが感じられるやり取りが多く「こんな友達関係憧れる」と人気となった。かわいいプリの落書きのやり方やディズニーでのコーデ紹介など親近感のあるコンテンツが多く、4カ月でチャンネル登録者が20万人を集め、同世代の女子中高生から支持されている。

2位:山下幸輝(俳優)
"踊れる俳優”としてボーイズグループとしてもデビューを果たした山下幸輝が2位にランクインした。TikTokでのダンス動画は200万回超えを連発しており「距離感近くて沼る」と24年女子中高生が最も好きな俳優の地位を獲得した。

3位:森香澄(タレント)
あざとかわいすぎると話題の森香澄がヒト部門3位にランクイン。ブレイクした後も惜しみなくSNSでダイエット方法やメイクレシピを投稿してくれるところが「参考になりすぎるし推せる」と話題になり多くの女子中高生から支持があった。

4位:CUTIE STREET (アーティスト)
本大賞のトップ50にランクインしたFRIUTS ZIPPERの妹分にあたるCUTIE STREETが4位を獲得。楽曲「かわいいだけじゃだめですか?」を音源として使った投稿は2万回投稿以上されるなど同世代の女子中高生から驚異的な人気ぶりを示している。

5位:ナナオは立派なYouTuber(インフルエンサー)
マシンガントークで人気のYouTuberのナナオが5位にランクインした。2倍速世代にとって「わざわざ2倍速にしなくても見れる」とマシンガントークが話題となり、トークの面白さとエピソードの豊富さでTikTokでも100万回以上再生される動画を連発し、女子中高生の好きなYouTuberとしての地位を築いている。

【モノ部門】

1位:恋みくじ
超当たると話題の大吉か大凶の2択しか出ないおみくじサイト、恋みくじが1位を獲得。何枚かあるおみくじの中から1枚を引き、結果を占うというシンプルなおみくじだが1日1回のみ引くことができ、TikTok上では毎日結果を投稿する片思い中の女子中高生が急増している。

2位:バーンアウェイケーキ
ケーキを燃やすと予め設定した写真やイラストが出てくるバーンアウェイケーキが 2位にランクイン。 恋人や友達にサプライズを計画する際に動画でリアクションが撮りやすいと人気を集めている。特に親の誕生日にサプライズする女子中高生が多く見られた。

3位:シル活
シルバニアファミリーの推し活であるシル活が3位にランクイン。ガチャガチャブームの影響で近年女子中高生からも熱い支持を集めており、キャラクターショーではペルシャ猫のルーカスのダンスがキレキレすぎると話題となり700万回以上再生されている。

4位:たまごっち
あの“たまごっち”が再ブレイクを果たして4位にランクイン。「おそろいでスクバに付けて持っていって遊んでる」という女子中高生の声が多く聞かれた。また、“たまごっち”のアニメを音源にしたダンス動画の振り付け動画は350万回以上再生され、話題となっている。

5位:nintendo music
任天堂のゲームミュージックがBGMとして好きな時に聴けるサービスnintendo musicが5位にランクイン。勉強中の音楽は気が紛れることも多くstudy with meコンテンツが人気になる中でBGMとして1時間近く音楽が流れるため「だいすきなゲームの音楽で集中できるのが最高」と女子中高生の間で人気を集めている。

【コンテンツ部門】

1位:自然界隈
初めて新設されたコンテンツ部門では、24年上半期の本大賞コトバ部門1位にランクインした◯◯界隈から「自然界隈」が1位を獲得。美ヶ原高原や曽爾高原、草千里など自然界隈で人気のスポットが各地に点在していることから全国的に大流行した。行かなくても「見てるだけで心が洗われる」とSNSでリフレッシュを楽しむ女子中高生の声も聞かれた。

2位:当たり前界隈
当たり前のことをミームとして動画で紹介する当たり前界隈が2位に。寝て起きたら外明るくなってたというTikTok動画が490万回以上再生されブームとなり、ドミノピザやロート製薬など企業も当たり前界隈ミームに参加している。「ストーリーにあげても面白い」とインスタグラムでも投稿する女子中高生も多く見られた。

3位:ママ界隈
ケープハイラックスがママと叫ぶように聞こえる素材を使用したママ界隈が3位にランクインした。ママを頼ってしまうあるあるエピソードなどを紹介しており女子中高生からは「ママ界隈をママに見せてる」と親子の会話を促すコンテンツとしても注目を集めている。

4位:松本まりかチャレンジ
本大賞のトップ50にランクインした都が考案した松本まりかチャレンジ。ドラマ「夫の家庭を壊すまで」の松本まりかの演技を模倣するチャレンジで動画は1000万回以上再生され大きなブームになった。ダンスver.やフラフープver.などさまざまな派生ver.が誕生しており「セリフ覚える為にドラマを何十回も見た」という女子高生も見られた。

5位:メイクレシピ
インスタグラムで話題のメイクレシピ。 美容系のインフルエンサーが使用コスメを顔周りに配置して投稿するレシピ投稿が人気となり、ファンが自らアイドルやタレントのためにメイクレシピを作成してDMでプレゼントする推し活が盛んに行われ「買いたいコスメで破産しそう」との悲鳴も聞かれた。

【コトバ部門】

1位:ほんmoney
大人気インフルエンサーkemioのTikTokコメント欄が火付け役の「ほんmoney」がコトバ部門1位にランクイン。"けみおさんのほんまにの発音ってhonnmaniじゃなくてhonnmoneyって感じでいつも面白い"(原文ママ)のコメントが話題となり、kemio自身も使用するようになるとたちまち話題となり、女子中高生の2024年を代表する流行語として定着した。

例 (感極まった時に)ほんmoney 泣きそうなんだけど

2位:おったまgetdown
本大賞コトバ部門1位にランクインしたほんmoney同様kemioがTikTokで発信した動画の中で、「おったまgetdown」が発言されたことで女子中高生の間でブームに。韓国ボーイズグループRIIZEもライブMCの中で発言するなど流行として広まってきている。

例 (欲しいアイテムを見つけた時に)まってかわいすぎておったまgetdown

3位:まじまじまじんがー
毎日ファッションをテーマにネタを発信する芸人おたまじゃくし中西が発信する「まじまじまじんがー」。返答の定番のまじまじと年間通して「男子も女子もよく使った」とされた言葉となった。

例 (A)あの先生辞めるのってまじまじまじんがー? (B)まじまじ

4位:ビヨンセから守る
4位にランクインした「ビヨンセから守る」は海外で"嫌な出来事は全てビヨンセから自分を守る為に起こったことだった"というミームのこと。 数々の授賞式のスピーチにてビヨンセに感謝をする人の多さから、ビヨンセに感謝をしないと悪いことをされるという冗談からミームが勃発。「嫌なこともポジティブ変換されて良い」という女子中学生の意見が多く聞かれた。

例 (試合に負けた時に) 試合負けたのはビヨンセから私を守るためだったんだ

5位:わかんの
分かるの意味を持つ「わかんの」が5位を獲得。2023年上半期の本大賞のヒト部門にランクインしたむくえなやあるあるネタで人気のTikTokerごりちゅうなどが頻繁に発言しており、「分かるとシンプルに言う時より表情をつけるのがポイント」と多用する女子中高生が多く見られた。

例 (A)今日バイト行きたくない (B)わかんの、自分も無理

総評

総合プロデューサーの椎木里佳は、「2024年の流行をふり返ると、『当たり前界隈』や『自然界隈』『ママ界隈』など『○○界隈』と称して日常に起きるあるあるコンテンツをミーム化させ真新しいものへの昇華させる"なんでも界隈にする現象"が起きていることが分かります。 また『たまごっち』」や『nintendo music』などモノ部門を中心に平成時代に流行したアイテムや音楽に新しさを感じる世代が女子中高生となり"今一番かわいいのは平成"と感じられる現象も多く見られました」と総評する。

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