ジュンは、2022年3月に閉店した東京・表参道のカフェ「モントーク(MONTOAK)」の跡地に新しいコンセプトストア「V.A.(ヴイエー)」を12月15日オープンする。店内は物販、カフェ、ベーカリーで構成。ディレクターとして藤原ヒロシ氏、カフェ監修として山本宇一氏が参画し、ストアデザインは荒木信雄氏が手がける。
店名の「V.A.」は“Various Artists”の略で、さまざまなモノやコトが交差する場所と位置づけて新しいカルチャーを発信する。アパレルや雑貨などを扱う物販エリアでは、話題性のあるクリエイターやブランドと協業したポップアップを企画する。詳細は13日に発表する予定。
多くの人が殺到することが予想されるため、15日から22日までの期間の事前入店抽選を6日正午からウェブ上で行う。
これまでもジュンと藤原ヒロシ氏は、一緒にコンセプトストアを作り上げてきた。14年から15年にかけて南青山のビンテージマンションの住民用プールの跡地に「ザ・プール青山(THE POOL AOYAMA)」を開くと、人気ブランドやデザイナーと組んだオリジナル商品を求める客が殺到した。16年から17年には銀座のソニービルの地下の駐車場跡地に「ザ・パーキング銀座(THE PARKING GINZA)」、18年から20年には同じく銀座のソニービルの地下に「ザ・コンビニ(THE CONVENI)」を営業し、大きな話題を集めた。「V.A.」はそれらに続くコンセプトストアとなる。
表参道の「モントーク」の場所は、ジュンにとって半世紀以上の歴史がある。1972年にオープンカフェ「カフェ ド ロペ」をこの場所に開いた。ペリエやカフェオレを日本で初めて提供した店と言われ、各界のクリエイターたちの溜まり場になった。その後2002年に「モントーク」を開業。駒沢公園の「バワリーキッチン(BOWERY KITCHEN)」をはじめ、東京カフェブームの立役者である山本宇一氏がプロデュースした同店は、重厚感のあるガラスファサードと開放的な4層構造の店内が特徴で、看板のない隠れ家カフェとして一時代を築いた。