オーディオストリーミングサービスのSpotify(スポティファイ)は、今年のリスニングデータから2024年を振り返る各種ランキングを発表した。
2024年 Spotifyグローバルランキング
世界で最も再生された楽曲
今年世界で最も聴かれた楽曲は、総再生回数が16億回を突破した サブリナ・カーペンターの「Espresso」。自身初のSpotifyグローバルチャート首位獲得曲およびSpotifyで10億再生突破曲として旋風を巻き起こした。
世界で最も再生された楽曲
1.サブリナ・カーペンター / Espresso
2.Benson Boone / Beautiful Things
3.ビリー・アイリッシュ / BIRDS OF A FEATHER
4.FloyyMenor / Gata Only
5.Teddy Swims / Lose Control
6.Djo / End of Beginning
7.Hozier / Too Sweet
8.ザ・ウィークエンド / One Of The Girls (with JENNIE, Lily Rose Depp)
9.テイラー・スウィフト / Cruel Summer
10.レディー・ガガ / Die With A Smile
世界で最も再生されたアーティスト
また、昨年に続き年間を通して開催されたワールドツアー「The Eras Tour」で数々の動員・興業記録を塗り替え、2月には東京公演でも大きな話題を集めたテイラー・スウィフトが、全世界で266億回を超える年間総再生回数を記録し、2年連続で世界で最も聴かれたアーティストとなった。
世界で最も再生されたアーティスト
1.テイラー・スウィフト
2.ザ・ウィークエンド
3.バッド・バニー
4.ドレイク
5.ビリー・アイリッシュ
6.トラヴィス・スコット
7.Peso Pluma
8.カニエ・ウェスト
9.アリアナ・グランデ
10.Feid
世界で最も再生されたアルバム
1.テイラー・スウィフト / THE TORTURED POETS DEPARTMENT: THE ANTHOLOGY
2.ビリー・アイリッシュ / HIT ME HARD AND SOFT
3.サブリナ・カーペンター / Short n' Sweet
4.KAROL G / MAÑANA SERÁ BONITO
5.アリアナ・グランデ / eternal sunshine
2024年Spotifyジャパンランキング
国内で最も再生された楽曲
24年に国内で最も再生された楽曲はCreepy Nutsの「Bling-Bang-Bang-Born」「Bling-Bang-Bang-Born」は、国内楽曲として史上最速で1億、2億、そして3億回再生を達成したほか、24年1月18日から5月21日までの125日間にわたりSpotify Japanのデイリーチャートで連続1位を獲得するなど、今年一年の国内音楽シーンを象徴するヒットを記録した。月間リスナーは1000万人に迫る勢いを見せ、「Bling-Bang-Bang-Born」は年間を通して安定して聴かれるロングヒットとなった。
Mrs. GREEN APPLEは、2位「ライラック」、4位「ケセラセラ」、6位「青と夏」、そして7位「ダンスホール」と、2024年リリースの楽曲だけでなく幅広い年代の楽曲がトップ10にランクインした。
Omoinotake(3位「幾億光年」)、tuki.(5位「晩餐歌」)、Number_i(10位「GOAT」)の3組は、Spotifyの年間ランキングでは初めてトップ10入りを果たした。
国内で最も再生された楽曲
1.Creepy Nuts / Bling-Bang-Bang-Born
2.Mrs. GREEN APPLE / ライラック
3.Omoinotake / 幾億光年
4.Mrs. GREEN APPLE / ケセラセラ
5.tuki. / 晩餐歌
6.Mrs. GREEN APPLE / 青と夏
7.Mrs. GREEN APPLE / ダンスホール
8.Vaundy / 怪獣の花唄
9.YOASOBI / アイドル
10.Number_i / GOAT
国内で最も再生されたアーティスト
国内で最も聴かれたアーティストは、2年連続でMrs. GREEN APPLE。同グループは、24年Spotifyが公開する「トップアーティスト-日本」チャートのウィークリー部門で全週1位を獲得し、最長連続1位記録(163週連続)を更新中。さらに、同チャートのデイリー部門でも1139日連続で1位を維持しており、最長記録を更新し続けている。
「水平線」や「高嶺の花子さん」など、多くのストリーミングヒットを持つback numberは、昨年の4位から2位に順位を上げ、初期の楽曲から新曲まで幅広く聴かれた。ヨルシカは初のランクインでトップ5入りを果した。本部門のトップ10すべてを国内アーティストが占めるのは、日本で「Spotifyまとめ」各種ランキング発表を開始した17年以来初めてのこと。
国内で最も再生されたアーティスト
1.Mrs. GREEN APPLE
2.back number
3.Vaundy
4.YOASOBI
5.ヨルシカ
6.米津玄師
7.Official髭男dism
8.RADWIMPS
9.Creepy Nuts
10.あいみょん
今年国内で最も聴かれたアルバム
今年国内で最も聴かれたアルバムは1位、2位をMrs. GREEN APPLEが独占した。昨年の3位から順位を上げた1位の「ANTENNA」、昨年5位から2位に躍進し「Attitude」ともに、幅広い年代のリスナーに年間を通じて聴かれた。
国内で最も再生されたアルバム
1.Mrs. GREEN APPLE / ANTENNA
2.Mrs. GREEN APPLE / Attitude
3.Vaundy / replica
4.米津玄師 / LOST CORNER
5.YOASOBI / THE BOOK 3
6.Vaundy / strobo
7.優里 / 壱
8.back number / ユーモア
9.Jung Kook / GOLDEN
10.宇多田ヒカル / SCIENCE FICTION
国内で最もSNS上にシェアされたアーティスト
昨年から発表している「国内で最もSNS上にシェアされたアーティスト」部門では、昨年に続きJO1が首位を獲得した。2位にはNumber_i、3位にはTravis Japanが続き、昨年同様に強力なファンベースを持つボーイズグループがTOP3を占めた。また、アーティストランキング上位のMrs. GREEN APPLEやback number、さらに宇多田ヒカルや米津玄師といった今年話題を集めたアーティストもこの部門にランクインしている。
国内で最もSNS上にシェアされたアーティスト
1.JO1
2.Number_i
3.Travis Japan
4.Mrs. GREEN APPLE
5.ZEROBASEONE
6.V
7.宇多田ヒカル
8.米津玄師
9.RADWIMPS
10.back number
国内で最もSNS上にシェアされた楽曲
1.JO1 / Love seeker
2.Number_i / GOAT
3.Travis Japan / Sweetest Tune
4.JO1 / WHERE DO WE GO
5.Number_i / BON
6.Snow Man / One
7.Travis Japan / T.G.I. Friday Night
8.Number_i / INZM
9.JO1 / Your Key
10.ZEROBASEONE / Feel the POP
海外で最も再生された国内の音楽
海外で最も再生された国内アーティストの楽曲
今年海外で最も再生された国内アーティストの楽曲は、Creepy Nutsの「Bling-Bang-Bang-Born」。同楽曲は、国内で最も再生された楽曲にも選ばれており、Spotify史上初めて日本における両部門で2冠を達成した。「Bling-Bang-Bang-Born」は、リリース直後からアメリカや中南米、スペイン語圏を中心とするヨーロッパなどを起点に同時多発的にバイラルヒットを記録し、グローバルデイリーチャートでは最高52位を記録した。
2位には、昨年2年連続で1位を守った藤井風「死ぬのがいいわ」が続いた。「死ぬのがいいわ」は、6億2600万再生を突破し、アメリカ、インド、東南アジア諸国を中心に世界中でロングヒットを続けている。
本ランキングには、TVアニメ「呪術廻戦」第2期OPテーマとして人気を博した2曲(3位 King Gnu「SPECIALZ」、6位 キタニタツヤ「青のすみか」)が初めてエントリーするなど、アニメ関連楽曲がトップ10のうち6曲を占め、アニメカルチャーの世界的な人気を裏付ける結果となっている。
海外で最も再生された国内アーティストの楽曲
1.Creepy Nuts / Bling-Bang-Bang-Born
2.藤井風 / 死ぬのがいいわ
3.King Gnu / SPECIALZ
4.YOASOBI / アイドル
5.imase / NIGHT DANCER
6.キタニタツヤ / 青のすみか
7.Teriyaki Boyz / Tokyo Drift (Fast & Furious) - From "The Fast And The Furious: Tokyo Drift" Soundtrack
8.米津玄師 / KICK BACK
9.YOASOBI / 夜に駆ける
10.Eve / 廻廻奇譚
海外で最も再生された国内アーティスト
今年4月にロサンゼルス/ サンフランシスコ、8月にニューヨーク/ ボストンにて初のアメリカ単独公演を成功させたYOASOBIが、4年連続で1位を獲得。総再生数6億3200万回を突破し、国内楽曲最高記録を更新し続けている「夜に駆ける」のロングヒットに加えて、昨年国内の音楽シーンを席巻した「アイドル」が国内のみならず海外でも長く聴かれ続けている。1億再生以上を記録した自身の楽曲は14曲と、国内アーティスト最多を誇る。
続く2位となったAdoは、昨年の6位から大きく順位を上げた。ボカロカルチャーへの人気が世界で高まる中、アジアや欧米でのツアー開催と合わせてセットリスト・プレイリスト、SNSなどを効果的に活用し、リスナーとの関わりを深めた取り組みにも注目だ。
また、初のランクインを果たしたアトラスサウンドチームが3位に急浮上。世界中で大人気のゲームシリーズ「ペルソナ」より「ペルソナ3 リロード」サントラが今年4月に配信開始となったことを皮切りに、Spotify公式プレイリスト「PERSONA SERIES ペルソナシリーズ」ローンチ、「女神転生」シリーズを含む周辺カタログ拡張なども相乗し、大きな躍進を遂げた。
海外で最も再生された国内アーティスト
1.YOASOBI
2.Ado
3.アトラスサウンドチーム
4.久石譲
5.Creepy Nuts
6.藤井風
7.XG
8.RADWIMPS
9.BABYMETAL
10.米津玄師
海外で最も再生された国内の音楽(国別ランキング)
海外で聴かれた国内楽曲ランキングでトップを飾ったCreepy Nuts 「Bling-Bang-Bang-Born」が国別ランキングでも安定感を発揮し、アメリカ、ブラジル、フランスの1位を筆頭に、ランキングを発表した7カ国すべてでトップ5入りを果たした。22年の「死ぬのがいいわ」の世界的バイラルヒットからグローバルへの基盤を広げている藤井風は、バズの起点となったタイでトップ5中3曲を独占。多くの月間リスナーを擁するインドやインドネシアでも1位を獲得する強さを見せた。
一方、日本のコンテンツ輸出の新たな潮流として独自の存在感を示している韓国では、NewJeans来日公演でのカバーにより話題となったVaundy「踊り子」が1位を獲得したのに加え、優里「ベテルギウス」、tuki.「晩餐歌」といった情感溢れるJ-Popが多くの支持を集めている。
国別で最も再生された国内の音楽
アメリカ
1.Creepy Nuts / Bling-Bang-Bang-Born
2.米津玄師 / KICK BACK
3.King Gnu / SPECIALZ
4.キタニタツヤ / 青のすみか
5.藤井風 / 死ぬのがいいわ
ブラジル
1.Creepy Nuts / Bling-Bang-Bang-Born
2.King Gnu / SPECIALZ
3.XG / WOKE UP
4.Teriyaki Boyz / Tokyo Drift (Fast & Furious) - From “The Fast And The Furious: Tokyo Drift” Soundtrack
5.藤井風 / 死ぬのがいいわ
フランス
1.Creepy Nuts / Bling-Bang-Bang-Born
2.King Gnu / SPECIALZ
3.YOASOBI / アイドル
4.SawanoHiroyuki[nZk], XAI / DARK ARIA
5.キタニタツヤ / 青のすみか
インド
1.藤井風 / 死ぬのがいいわ
2.RADWIMPS, 十明 / すずめ
3.Creepy Nuts / Bling-Bang-Bang-Born
4.Teriyaki Boyz / Tokyo Drift (Fast & Furious) - From “The Fast And The Furious: Tokyo Drift” Soundtrack
5.King Gnu / SPECIALZ
インドネシア
1.藤井風 / 死ぬのがいいわ
2.Creepy Nuts / Bling-Bang-Bang-Born
3.YOASOBI / 夜に駆ける
4.imase / NIGHT DANCER
5.YOASOBI / アイドル
韓国
1.Vaundy / 踊り子
2.優里 / ベテルギウス
3.米津玄師 / Lemon
4.Creepy Nuts / Bling-Bang-Bang-Born
5.tuki. / 晩餐歌
タイ
1.藤井風 / 満ちてゆく
2.藤井風 / 死ぬのがいいわ
3.Creepy Nuts / Bling-Bang-Bang-Born
4.藤井風 / まつり
5.imase / NIGHT DANCER
日本で最も再生されたリリース年代別の楽曲
リリース年代別の国内楽曲では、サザンオールスターズが70年代、80年代どちらもトップに輝き、90年代にもランクインするなど、世代を超えて愛され続ける人気の強さを示しました。他にも各時代を象徴するアーティストとして、70年代の荒井由実、90年代のスピッツ、00年代のGReeeeNが、上位に複数の楽曲を送り込んでいます。
今年最も再生された70年代の楽曲
1.サザンオールスターズ / 勝手にシンドバッド
2.サザンオールスターズ / いとしのエリー
3.荒井由実 / ルージュの伝言
4.アース・ウィンド&ファイア / September
5.荒井由実 / やさしさに包まれたなら
今年最も再生された80年代の楽曲
1.サザンオールスターズ / ミス・ブランニュー・デイ(MISS BRAND-NEW DAY)
2.TM NETWORK / Get Wild
3.DREAMS COME TRUE / 未来予想図Ⅱ
4.BOØWY / B・BLUE
5.REBECCA / フレンズ
今年最も再生された90年代の楽曲
1.スピッツ / チェリー
2.宇多田ヒカル / First Love
3.スピッツ / 空も飛べるはず
4.スピッツ / ロビンソン
5.サザンオールスターズ / 真夏の果実
今年最も再生された2000年代の楽曲
1.MONGOL800 / 小さな恋のうた
2.GReeeeN / 愛唄
3.GReeeeN / キセキ
4.スキマスイッチ / 奏(かなで)
5.Superfly / 愛をこめて花束を