ファッション通販サイト「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」のビューティ専門モール「ゾゾコスメ(ZOZOCOSME)」は3月に3周年を迎え、着実に取り扱いブランド数やユーザー数を増やしている。2024年3月期の商品取扱高(GMV)は前期比24%増の113億円と好調だ。そんな「ゾゾコスメ」の1〜6月の商況について、ZOZOの東奈里香ブランド営業本部 ブランド営業一部 ディレクターと木暮彩子EC推進本部 カテゴリ推進部 コスメブロック ブロック長に話を聞いた。(この記事は「WWDJAPAN」2024年8月26日号会員限定特別付録「ビジネスリポート2024年上半期」からの抜粋です)
WWD:2024年上半期の商況は?
木暮:今年は例年より気温が高くなるのが早かったため、2月からUVアイテムをはじめフェイスパウダー、化粧下地が動き出し好調に推移している。夏に向けて早くから季節の切り替わりを意識したユーザーが増えていると感じた。また、5月の母の日は、ホリデーシーズンに次いでギフト需要が盛り上がるタイミング。各社も力を入れている分野で、「ディオール(DIOR)」「シャネル(CHANEL)」などがギフトセットを販売し、売り上げを伸ばした。これまでの母の日ギフトは、ハンドクリームやヘアブラシなどボディーケアアイテムを中心に動いていたが、年々盛り上がるにつれてメイクやフレグランスも人気に。ブランド独自のギフトバッグやラッピングなどで、プラスオンの売り上げも期待できるようになった。
WWD:好調だったカテゴリーやブランドは?
東:引き続きフレグランスカテゴリーが非常に好調だ。特に「ジョー マローン ロンドン(JO MALONE LONDON)」「メゾン マルジェラ フレグランス(MAISON MARGIELA FRAGRANCE)」が人気だが、両ブランドに共通しているのはミニサイズのボトル展開。フレグランスは容量が大きいほどコスパは良いが、持ち運びのしやすさも強く支持されている。「ジョー マローン ロンドン」は、人気の香りのトライアルサイズを5本セットにした“コロン ディスカバリー コレクション”を期間限定で販売し、もともと高かった売り上げをさらに伸ばした。他のカテゴリーに比べてフレグランスは新規のユーザー比率が高いこともあり、いろいろな香りを試すことができるミニサイズ展開はユーザーにフィットしているのだろう。
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