「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」は、6月に退任した創業デザイナーのドリス・ヴァン・ノッテン(Dries Van Noten)の後任として、ジュリアン・クロスナー(Julian Klausner)をクリエイティブ・ディレクターに任命した。クロスナー新クリエイティブ・ディレクターは今後、ウィメンズとメンズの両コレクションを率いることになる。2025年1月に25-26年秋冬メンズ・コレクションを彼自身のディレクションによるルックブック形式で発表予定。3月5日にはデビューショーを開き、クリエイティブ・ディレクターとして初めて手掛ける25-26年秋冬ウィメンズ・コレクションを披露する。
クロスナー新クリエイティブ・ディレクターは16年、ベルギー・ブリュッセルのラ・カンブル国立美術学校を卒業。ビジネスSNSの「リンクトイン(LinkedIn)」によると、「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」で2年間ジュニアデザイナーとして経験を積んだ。その後、18年8月にドリス ヴァン ノッテンに入社。ドリスと共にウィメンズ・コレクションのデザインと開発に携わってきた。今後もブランドがもつ特徴的かつ強いアイデンティティーが彼のビジョンの中心となり、メンズウエアとウィメンズウエアの両コレクションをさらに前へと進める。
就任に際して、彼は「このメゾンの次の章が始まるにあたり、今後のシーズンを監督できることにこの上ない喜びを感じている。ドリスが残した比類なき素晴らしいレガシーは不滅であり、この先も永遠に貴重なインスピレーション源となるだろう。私たち皆が大切にしているドリスから受け継いだものに敬意を払いながら、新しい野心的な挑戦に乗り出すことを楽しみにしている」とコメントした。
一方、ドリスは「ジュリアンのクリエイティビティーとビジョンに、完全な信頼を寄せている。彼は才能豊かなデザイナーであるだけでなく、私が去った後の後任としてふさわしい人物だ」と評価。「ブランドとその価値観に対する彼の深い理解が、シームレスな移行と輝かしい未来を確実なものにしてくれるだろう」と太鼓判を押した。