「キャラクター的な親しみやすさを持ちながら、人としての内面性があり、リアルタイムなコミュニケーションができる」――それが、VTuberの最大の特徴だ。人気VTuberグループ「ホロライブ」を擁するカバーの尾関優ライセンス事業本部ライセンス部マネージャーに、VTuberの強みと海外展開、今後の可能性について聞いた。(この記事は「WWDJAPAN」2024年12月9日号からの抜粋です)
「発売後も配信やSNSで『(商品は)どうだった?』と問いかけてコメントをもらったりするなど、タレントがファンと双方向にコミュニケーションを取れることが強みだし、ファンにとっても新しい体験価値になっているのだと思う」とカバーの尾関優ライセンス事業本部ライセンス部マネージャー。2020年に入社し、IP(知的財産)を使用して、マネタイズやプロモーションを行うライセンス事業を立ち上げ、現在も携わっている。「売って終わりではなく、そのモノに対して、より購入者が満足感を得られるよう、その先のコミュニケーションまで考えている。そこが他のIPにはない、唯一無二のVTuberの強みだ。日々タッチポイントがあり、いつでもコミュニティーの輪に入れる。しかも、100人100色。好きなコンテンツが共通するなど、選択の幅の広さも強みの1つだ」。
ホロライブについては、「いわゆる“箱”の強さは随一だと思う。映画『アベンジャーズ』のように個性が強いメンバーが多いのに、集まった時にその結束力やチームワークが発揮され、パワーが足し算ではなく、掛け算になる。1人にハマると、 “箱”の中で推しが増えたという人が少なくない」。
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