ファッション

「ヨウジヤマモト」2014-15年秋冬パリ・メンズ プリントで鮮やかに咲いたボタニカルコート

 今シーズンの「ヨウジヤマモト(Yohji Yamamoto)」はファーストルックから明らかに違っていた。大輪の花が散りばめられたモッズコートに幾何学模様のセットアップ、ハート柄のネクタイ、ストライプと迷彩柄が重なったシャツ。よくみるとシャツの襟は切り取られ、ジャケットのラペルはファスナーで分かれている。山本耀司は初となるプリントモチーフをすべてのルックに採用し、新たな挑戦の姿勢をコレクションにぶつけた。

 モチーフデザインはすべて日本人アーティストによるもの。前半は、シックなテーラードをベースにしながら、ブランドらしいディテールのひねりやシルエットのバランスを追求した。オリエンタルなボタニカル柄をのせたビッグシルエットのチェスターコートに、さらに異なる花柄のセットアップや迷彩のカットソーを合わせるなど、プリントはいたるところにふんだんに使われている。

 中盤はゴシックな雰囲気にシフト。スカルやスネークを花柄と一緒にレザーのピーコートに描いた。モチーフを際立たせるため、合わせたのはシックなメランジュのタートルニット。ボトムスはヘビ柄のワイドショーツだ。一見おどろおどろしいスカルは、よく見ると山本耀司を彷彿とさせるミディアムグレーのロングヘアー。思わずクスっと笑わせるウィットも効いている。後半は、目や手のモチーフといったシュールレアリズムを取り入れたグラフィカルなアートをのせたライダースなどが登場した。

ヨウジヤマモト 2014-15年秋冬パリ・メンズ 全ルック

2014-15年秋冬パリ・メンズ 関連記事一覧

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

リーダーたちに聞く「最強のファッション ✕ DX」

「WWDJAPAN」11月18日号の特集は、毎年恒例の「DX特集」です。今回はDXの先進企業&キーパーソンたちに「リテール」「サプライチェーン」「AI」そして「中国」の4つのテーマで迫ります。「シーイン」「TEMU」などメガ越境EC企業の台頭する一方、1992年には世界一だった日本企業の競争力は直近では38位にまで後退。その理由は生産性の低さです。DXは多くの日本企業の経営者にとって待ったなしの課…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。