ランウェイにはスモークが焚かれて薄暗く、まるで霧に包まれた森のなかのよう。デザイナー自身が「アニメの中の森をイメージした」と言うように、「アルベルタ・フェレッティ(ALBERTA FERRETTI)」は、緑をキーカラーに、一遍のおとぎ話のようなコレクションを発表した。
金糸で柄を描いたブロケードやジャカードといった織物のドレス、ニードルパンチで装飾を施したウールのコートなど、厚みのある生地を使った重衣料が目を引く。ドレスは鳥の羽根をふんだんに飾ったガーリーなミニや、レースとチュールの剥ぎ合わせがきれいなひざ丈、鳥籠のようなパリエが透けて見えるオーガンジーのロングなど、いずれもドリーミーだ。葉っぱ柄を刺繍したニットや鳥をプリントしたワンピースなどカジュアルなアイテムにもまた、森のイメージで装飾を施している。
色は、淡い黄緑から深みのあるフォレストグリーンまで。さまざまなトーンと質感の緑色をベージュ、赤、オレンジと組み合わせて温かみを感じさせる配色に。
【アルベルタ・フェレッティ 2014-15年秋冬コレクション 全ルック】