ファッション

yutori、i.Dのコスメブランド「ミニュム」事業を譲受 コスメ領域に本格参入

アパレル企業のyutoriは13日、化粧品メーカーのi.Dからコスメブランド「ミニュム(minum)」事業を譲り受けると発表した。最新の在庫状況により変動する可能性はあるが、譲受価額は1億1000万円を想定。事業譲受日は14日を予定する。

yutoriは、既存のアパレルビジネスをベースに別商材への参入でさらなる成長と事業の高収益化を目指している。今回の譲受は「リスクを取りながら積極的な投資を行うことで、コスメ事業におけるノウハウを培っていきたい」という狙いから。同時に、コスメ領域を強化していく姿勢も明確にした。

「ミニュム」は2024年3月にyutoriとi.Dの協働ブランドとして誕生。yutoriはリスクを抑えながら新しい領域にトライすべく、自社で商品開発とプロデュースを担い、i.Dに商品の生産や流通を任せるスタイルで運営してきた。ドラックストアを中心に導入店数は3000店を突破し、数点のアイテムでベスコスを受賞するなど、好調な滑り出しを見せている。

yutoriは今回の事業譲渡で「われわれが主体となりブランドを運営することで、先行投資を早めて事業拡大のスピードを速めたい」とした。

今後はSNSや店頭販促、マスメディア広告を活用した新しいプロモーション施策を実施し、認知向上を図る。“ワンコイン価格“のメイクアップ商品のほか、付加価値を加えた600~800円台のアイテムも新たに展開し、ターゲット層を拡大する。25年度以降はヘアケアやスキンケアのカテゴリーへの拡大も計画。卸流通については引き続きi.Dとの協業体制を維持する予定だ。

「ミニュム」は、「品質×かわいい×価格 すべて欲張りたい」をコンセプトにしたミニサイズのコスメブランド。全商品を手のひらサイズで設計しており、ほぼ全てのアイテムを“ワンコイン”価格で提供する。リップ、グリッター、アイシャドウ、アイライナー、ファンデーションを展開する。

yutoriは18年に創業。20年にZOZOグループ傘下に入り、23年12月には東証グロース市場へアパレル企業としては最短上場を果たした。 SNSマーケティングを強みに「9090」「HTH」「パム(PAMM)」といった若者層に支持の高いD2Cブランドなど29ブランドを運営し、全国に31の実店舗を展開する。元AKB48の小嶋陽菜氏がCCOを務めるheart relationを子会社化するなど、M&Aも積極的に実施している。

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