今シーズン、ブランドを立ち上げMBFWTに初参加した「キディル(KIDILL)」。アメリカの哲学者ミシェル・フーコーの医学に関する哲学書から着想を得て、アメリカのストリートウエアをベースに、人間の狂気的な部分をキャッチーなモチーフやコーディネートでプラスした。シンプルなカットソーやスウェットには、ニット刺繍の心臓やキャラクター化されたオオカミ、ネズミなどのモチーフを大胆に採用。クロップド丈のワイドデニムパンツやオーバーサイズのMA-1、ウールジャケットにスタジャンのアームを取り付けたコートなどアメカジテイストのアイテムには、グリッド柄のテーラードジャケットやジョッパーズ風パンツなどキレイめアイテムを合わせて、東京らしいミックス感のあるコーディネートにまとめている。後半は、正面を向いて吠えるオオカミの顔で構成された柄を織りやプリントでブルゾンやチェスターコート、キャップなどに採用。"狂気・愛・理性"といった哲学的で重くなりがちなキーワードをウエアラブルに表現した。