ファッションやビューティのみならず、キャラクターやビンテージなどあらゆるカルチャーを網羅し、国内外の顧客の心をつかみ続ける渋谷パルコ。2024年2月期の売上高は前期比57.3%増の358億円と絶好調だ。3月に店長に就任した平松有吾・渋谷パルコ店長に商況と好調要因を聞いた。(この記事は「WWDJAPAN」2024年8月26日号会員限定特別付録「ビジネスリポート2024年上半期」からの抜粋です)
WWD:2024年上半期の商況は?
平松有吾・渋谷パルコ店長(以下、平松):売上高は前年同期比45%増だった。海外発行カードと一部対応の海外QR決済を足した想定インバウンド売上高比率は、23年は30%、24年1〜3月は33〜35%、24年4〜6月は40%前後まで拡大した。訪日客売り上げの伸長が好況を支えているのは間違いないが、国内客の売上高も同30%弱増で推移している。国内客売り上げ伸長の要因はリピーターの定着にある。テナント自体が抱えるファンに加えて、館の中身の認知が進んだことでショッピング、飲食、映画などのさまざまな用途で渋谷パルコを利用する顧客が増えた。今までは公式のカードやアプリに集約して顧客施策を実施してきたが、多様化する客層に合わせて顧客と接点を持つツールも多様化させてきたことが奏功した。具体的にはSNSやテナント側による顧客の呼び込み施策で、来館頻度増加につながっている。
WWD:好調なショップやカテゴリーは?
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