小嶋陽菜がプロデュースするランジェリーブランド「ロジア バイ ハーリップトゥ(ROSIER BY HER LIP TO)」は2025年3月1日、ブランド初のフェムケア商品2品を発売する。処方面でアドバイザーとして参画したのは「ママバター(MAMA BUTTER)」や「ネロリラ ボタニカ(NEROLILA BOTANICA)」など多くのナチュラル・オーガニックブランドを展開するビーバイ・イーの杉谷恵美代表だ。
多様性の時代にあえて「女性らしさ」を選ぶ
小嶋は「『ロジア バイ ハーリップトゥ』の誕生から2年。私自身女性らしいものが好きで、多様性の時代にあえて女性らしさを選んでいこうというコンセプトで始まりました。今、私自身は36歳。40代が近くなり50代を見据えた時、より“女性らしさ”がより重要になるのではないかと思いました」とフェムケア商品発売のきっかけを説明。経皮吸収率が他部位と比べて高いデリケートゾーンに使うため香りも含めて天然由来成分で処方しつつ、ヘアケアやボディーケアなど他アイテムの香りに負けない芳香、バスルームやドレッサーに置いてもサマになるデザイン、塗布後すぐに下着を着用してもベタつかないテクスチャーにもこだわり、発売日を決めず時間をかけて開発を続けたという。
特に苦戦したのが香りの表現で、「華やかで色気があってミステリアスなもの」という小嶋のリクエストを天然精油だけで作り上げるのは至難の業だった。「香り作りの手伝いや香りだけの依頼を受けることもあるけれど、陽菜さんのこだわりが強くて私史上、一番難しい仕事だった」と杉谷代表。最後はラボにこもり、小嶋も調香に加わるなどして完成にこぎつけたという。
フェムケア市場は拡大中だが実情は?
矢野経済研究所が11月に発表した「フェムケア&フェムテック(消費財・サービス)市場に関する調査結果」によると、2023年のフェムケア&フェムテック市場規模は前年比8%増の750億5400万円で、市場は継続して好調に推移しているという。一方で、当初成長が著しかった月経分野では23年以降に事業の休止や撤退を表明する企業が出るなど、すでに一服感が出てきているジャンルもある。
「これまでフェムケアの重要性を訴え続けてきて、フェムケアの商品は増えてきているけれど、なかなか一般に浸透しない現状がある」と杉谷代表。「でも小嶋陽菜さんなら風穴を空けてくれると思った」と、「ロジア バイ ハーリップトゥ」をきっかけとしたフェムケアユーザーの拡大に期待を込めた。