ファッション

「ランバン」2014-15年秋冬パリ・メンズ 多様なデジタル社会から着想した自由でエッジィなテーラード

 「一つのルックや一人の男性像に捉われず、自由で柔軟なアイデアでハッピーな洋服を作りたい」とアルベール・エルバスは振り返る。「シリアスな一日もあれば楽しい一日もあるように、ファッションも多様性がなくては」と語るように、「ランバン(LANVIN)」は今季もアイテム、シルエットともにバリエーション豊か。数あるラインアップの中から、相反する要素をエッジィに組み合わせるスタイリングの妙も、このブランドの魅力の一つだ。

 序盤はブラックやネイビーといったダークトーンのエレガントなスタイル。トレンドのオーバーサイズのチェスターコートはもちろん、ファーやレザー、ニットをパッチワークしたブルゾン、光沢あるブラックのダブルファスナーのダウンなど。ギャバジンに生地を貼り付けることで、ハリとコシのある表情を持たせて構築的なシルエットを強調した。中盤に向かうにつれ、エメラルドグリーンやアシッドピンクといった色味が添えられてゆく。シャツの襟とスニーカーといったディテールの色合わせを取り入れることで、洗練されたスタイリングにブラッシュアップしている。

 後半は、デジタルからインスパイアされた、ギザギザ模様やネオン管の模様をシャツやネクタイにプリント。人の手や顔のシルエットが大きく描かれたアイテムなども相次いだ。「連絡先も知らない人同士が『いいね』でつながりあえる今のデジタル社会をポジティブに捉えている」と語ったルカ・オッセンドライバーは、色や柄で感覚に訴えるキャッチーな要素も盛り込んだ。

ランバン 2014-15年秋冬パリ・メンズ 全ルック

2014-15年秋冬パリ・メンズ 関連記事一覧

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

2025年春夏ウィメンズリアルトレンド特集 もっと軽やかに、華やかに【WWDJAPAN BEAUTY付録:2024年下半期ベストコスメ発表】

百貨店、ファッションビルブランド、セレクトショップの2025年春夏の打ち出しが出そろった。ここ数年はベーシック回帰の流れが強かった国内リアルクローズ市場は、海外ランウエイを席巻した「ボーホー×ロマンチック」なムードに呼応し、今季は一気に華やかさを取り戻しそうな気配です。ただ、例年ますます厳しさを増す夏の暑さの中で、商品企画やMDの見直しも急務となっています。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。