ファッション

インド発の注目メンズウエア「カルティック リサーチ」と中目黒のネパール料理「アディ」がコラボ

東京・中目黒のネパール料理レストラン「アディ(ADI)」は、インド発のメンズブランド「カルティック リサーチ(KARTIK RESERCH)」とのコラボレーションアイテム“ボーダーレス”を、五本木で12月20日に開くポップアップイベントで限定発売する。イベントにはデザイナーのカルティック・クムラ(Kartik Kumra)が訪れ、「アディ」の軽食も振る舞う。アイテムは、ジャケット(7万4000円)とパンツ(5万4000円)、エプロン(4万4000円)の3型で、21日からは「アディ」のオンラインストアで販売予定。ウエアは柔らかくタフなリネン素材と、手刺しゅうによる繊細な柄使いが特徴だ。

意外なコラボの背景に共通点

「アディ」は2020年にオープンしたモダンネパリーズレストランで、「カルティック リサーチ」は21年に始動したパリ・メンズ・ファッション・ウイークにも公式参加する注目株だ。異業種コラボの経緯は、「アディ」のシェフを務めるアディカリ・カンチャン(Adhikari Kanchan)の育った環境が大きく影響している。「私はネパール東部の、インドとの開放的な国境近くで育った。ネパール人とインド人が自由に行き来できる環境だったため、両国の文化が自然と融合し、インドの料理や映画、ボリウッドダンスなどの、インドの文化に常に魅了されてきた」。

コレクションに冠した“ボーダーレス”というコンセプトは、「私にとって非常に個人的なもの」とカンチャン=シェフ。「私の子供時代や故郷の開かれた国境、日本で築きつつある家族との生活、そして将来と、人々や場所と築きたいつながりを思い起こさせてくれる」。コレクションは同氏からのオファーにより、わずか数週間の期間で制作したという。

「カルティック リサーチ」は、インド伝統の職人技や文化をクリエイションに盛り込み、ストリートウエアやワークウエアにクラフト感やエキゾチックなニュアンスを加えて、自国のカルチャーを世界に伝える。また「アディ」もネパール料理を独自に解釈し、日本をはじめとした世界のさまざまな要素を融合させながら、衣食住の文化を発信する。“ボーダーレス”は異業種のタッグではあるものの、ファッションと料理を通じて多様な文化をたたえるスタンスは共通している。

◾️“Borderless”ポップアップイベント
日程:12月20日
時間:15:00〜20:00
住所:東京都目黒区五本木2-21-4 KSGビル2階

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