ファッション

「バレンシアガ」2014-15年秋冬パリ アレキサンダー・ワン得意のニットにフォーカスし本領発揮

 アレキサンダー・ワンによる3シーズン目の「バレンシアガ(BALENCIAGA)」は、ワン自身が好きなアイテムでもあるニットにフォーカスした。得意のスポーツウエアをベースにしつつ、アトリエの力を借りてさまざまな実験的アプローチを試みるスタンスは引き続き。その内容は一層充実しており、メゾンとの良好な関係がうかがえる。

 

 きれいな黄色のファー付きダッフルコートは、ケーブルニットをラテックスでカバーしたもの。首元だけニットで切り替えたレザーのワンピースはよく見ると部分的にウールで刺繍をしてあるという、凝りようだ。ほかにも、ニットとサテン、ニットとファーなど異素材を組み合わせたアイデアが豊富。見るからに高度なクラフトワークを要するアイテムだけではなく、シンプルな素材を使用しつつ、フォルムの形成にこだわったニットアイテムも充実しており、このあたりは特に売りにつながりそうだ。

 

 フォルムのポイントは丸みを帯びた肩のライン。身頃と袖を一体化させた、クリストバル・バレンシアガ流であり、ダイビングスーツ風でもある独特のフォルムが多くのトップスに採用されている。時にはそのフォルムを強調するように太いジッパーを首から袖にかけて配していることもあり、強い印象のデザインだが、肩には丸みを、肩甲骨辺りには少しの緩みを持たせることで女性らしさを引き出している。

 

 時にはクロコダイルのグローブをはめた手でバッグを複数持ってウォーキングし、バッグへ本腰を入れることもアピール。カーフやファー、クロコを使ったショッピングバッグ風のシンプルなデザインは、クールなシルバーのワイヤーの持ち手を採用し、ここにもワンの個性が反映されている。

 

バレンシアガ?2014-15年秋冬コレクション 全ルック

2014-15年秋冬パリ・コレクション関連記事

2014-15年秋冬パリ・コレクション スケジュール

?

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

リーダーたちに聞く「最強のファッション ✕ DX」

「WWDJAPAN」11月18日号の特集は、毎年恒例の「DX特集」です。今回はDXの先進企業&キーパーソンたちに「リテール」「サプライチェーン」「AI」そして「中国」の4つのテーマで迫ります。「シーイン」「TEMU」などメガ越境EC企業の台頭する一方、1992年には世界一だった日本企業の競争力は直近では38位にまで後退。その理由は生産性の低さです。DXは多くの日本企業の経営者にとって待ったなしの課…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。