ファッション
連載 SNSトレンドに、業界は「どうする」? 第108回

「ミクシィ2」の盛り上がりから見える30〜40代の“エモ消費”の可能性

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またまた、新たなSNSが発表されました。まさかの「ミクシィ2(MIXI2)」です。30〜40代あたりは、かなり“エモい”と感じたのではないでしょうか。元祖「ミクシィ」がローンチされたのは2004年。フォロワーにあたる“マイミク”など、コミュニケーションを重視したコンテンツが充実しており、SNSブームの先駆けとして一世を風靡しました。ただ、今回の「ミクシィ2」は元祖「ミクシィ」からは独立したサービスです。内容は短文投稿のシンプルなもので、フォローしているユーザーやコミュニティの投稿が時系列で表示されます。Xにかなり近いですね。招待制になっているのが特徴で、より親しい人やコミュニティと交流を重視した作りになっています。

登録した人や反応を見ていると、SNSに疲れた大人たちが集っているというのが率直な感想です(笑)。Xは情報を得るには有象無象があふれ、Instagramは“映え”なくてはいけないというプレッシャー、TikTokはそもそも向いていない、知り合いや近しいコミュニティでひっそり交流ができればいいという人が「ミクシィ2」に逃げこんでいるような印象です。Instagramと紐づいたThreadsがその役割を果たしていましたが、最近はまったく知らない人と繋がりやすいアルゴリズムで「ミクシィ2」とは真逆の流れになっており、気の知れた友人(フォロワー)に向けてなんとなく投稿した内容が突然バズってびっくりした、知らない人からたくさんコメントがくるからやめた、という声をちらほら聞くようになりました。とはいえ、SNSは欠かせないし、誰かと交流したい。「ミクシィ2」はそんなニーズにはまったのかもしれません。

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