ファッション

【ARISAK Labo vol.1】韓国アーティスト・Lil Cherry 「ドクターマーチン」と歩くカルチャーの街

フォトアーティスト・ARISAKがファッション&ビューティ業界の多彩なクリエイターと共鳴し、新たなビジュアル表現を追求する新連載【ARISAK Labo】。初回に登場するのは韓国の若手ラッパー、リル・チェリー(Lil Cherry)。ブラセ(BLASE)との楽曲「Loadin’」のミュージックビデオを撮影するため来日した彼女と、ウィンターコーデのアクセントにぴったりな「ドクターマーチン(DR.MARTENS)」のバッグ&ブーツをまとい、年末らしい賑わいを見せる中野の町でシューティング。

母手製のコスチューム&「ドクターマーチン」で
カルチャーの宝庫「まんだらけ」へ

デザイナーの母が作ったというコスチューム(!)と、「ドクターマーチン(DR.MARTENS)」のバッグ&ブーツをまとい彼女が最初に舞い降りたのは、ジャパンカルチャーの宝庫「まんだらけ 中野」内「変や」。

赤い鳥居が印象的なエントランスの奥には、昭和レトロなビンテージグッズがずらり。懐かしの商品がならぶ一方、どこか近未来的なフロアのライトアップが衣装的だ。1LOOK目は「ドクターマーチン」のメタリックのバッグに合わせ、モノトーンのコーディネートでまとめた。エッジが効いたスタイルの中にハートモチーフを取り入れてガーリー感も演出。クールでワイルド、そしてキュートな一面を持つ彼女にぴったりのルックだ。

飲食店が集まる仲見世商店街へ
目的は“MUKKBANG!”(=モッパン)!

中野ブロードウェイでジャパンカルチャーを堪能したリル・チェリー。兄とのヒット曲「MUKKBANG!」にちなみ、次なる目的は “モッパン”!ディープな魅力溢れる新仲見世商店街へ。
バッグに合わせたシルバーのブーツで商店街を闊歩し、まず見つけたのはモクモクと湯気が立ち上がる「手造りの中華点心 茶寮」。寒い日にぴったりの肉まんをオーダーしご満悦。さらに言わずと知れた餃子チェーン「餃子の王将 中野店」でテイクオーダーし、熱々の餃子をペロリ。

撮影の最後に辿り着いたのは「魚の四文屋 中野店」。忘年会をしていた団体と乾杯し、撮影終了。中野の街の皆さん、ご協力ありがとうございました!

PROFILE: リル・チェリー/アーティスト

リル・チェリー/アーティスト
PROFILE: PROFILE: (りる・ちぇりー)1995年12月7日生まれ。韓国とマイアミにルーツを持つ注目の女性ラッパー。ファッションデザイナーの母、ラッパーの兄(ゴールドブッダ)を持つ。兄との楽曲「MUKKBANG!」はユーチューブで再生回数300万回を記録

INTERVIEW:リル・チェリー

WWD:ARISAKとの出合いとは?また彼女の作風についてどんなイメージを持つ?

リル・チェリー:ラッパーの兄を通じて出会った。ARISAKのクリエイティブが大好きで尊敬してるし、大切な友達!彼女の撮影現場はいつも楽しくて、東京で一緒にプロジェクトをやろうって何カ月もやり取りしてたから、こうして実現できてすごく嬉しかった。現場でモニターを見てる時から、2024年一番のお気に入りの撮影になるって確信してた!

WWD:今回の撮影のお気に入りスポットは?

リル・チェリー:「まんだらけ」の「変や」。すごく明るい、ゲームの世界みたいなフロア照明と鳥居が作る世界観が、私の立体ドレスを引き立ててくれたと思う。そして全体の雰囲気も、私とARISAKのビジョンに共鳴していたと感じる。もちろん、商店街でのモッパンも楽しかった!今回のトリップで、「東京では本当にモッパンが浸透しているんだ」って感じられた。

WWD:今日本で気になっている人は?

リル・チェリー:アメージングで、とても多様な独自性を秘めているアーティスト、アイショーナカジマ(Aisho Nakajima)!2025年にコラボレーションする予定なんだ。

WWD:ファッションブランド「ヤーントゥゴー(YARNTOGO)」のデザイナーである母、ラッパーの兄を持つが、家族との関係は自身のクリエイティブにどのように影響している?

リル・チェリー:全員が一緒に暮らしているから、家の中は常にクリエイティビティーで溢れていると思う。企画、縫製、プロデュース、作曲など、複数のプロジェクトを同時にこなすことまで全部。クリエイティブなパワーハウスとして家族が結集し、チームとして1つのルックを完成させたり、プロジェクトを完成させたりするときは、信じられないような気持ちになるんだ。母が作った服を見たら、絶対に恋に落ちてしまうと思う。そして今回着用した立体的なドレスは1番のお気に入り!

WWD:今回「ドクターマーチン」のシルバーのアイテムをセレクトしたが、選んだ理由は?

リルチェリー:フェスティブシーズンにはキラキラの商品が欠かせない。「ドクターマーチン」の商品がルックにきらめきを与えてくれたの。特に2つ目のルックは、ビーニーも含めてアクセサリーをシルバーに統一したかったから、まさにぴったりだった。

WWD:撮影の翌日12月7日は誕生日だったが、どのような1日を過ごした?

リル・チェリー:最高の誕生日を過ごせたと思う。早朝から自然と目が覚めて、まるで体が今日は私のための日だって知っていたみたい。午前中は音楽を聴きながら身支度をして、ゆっくり過ごした。午後は特に計画もなく、ただ原宿をぶらぶら歩き、東京という新しい環境に浸ったの。自由で刺激的な気分だった。その後Airbnbに戻って、友人と夕食に行く前に軽く昼寝をした。ディナーはシンプルだったけど、完璧!一日中、リラックスして特別な気分で過ごすことができた、最高の誕生日だった!

WWD:最後に日本の読者にメッセージを!

リル・チェリー:今年はもっと新しい音楽とヴァイブスがやってくると思う!楽曲「FUEGO O NADA」をぜひ聞いてね!

PHOTOS:ARISAK
MODEL:LIL CHERRY
HAIR & MAKEUP:JUNA UEHARA
LOGO DESIGN:HIROKIHISAJIMA

※店舗や一般の方には事前に許可を得て撮影しています

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