ラグジュアリーやデザイナーズブランドを率いるクリエイティブ・ディレクターの去就に関するニュースは、2024年も多かった。若手の使い捨てはようやく収まり、堅実なNo.2路線は功を奏している印象だが、来年以降も新陳代謝は続きそう。その背景を読み解く。(この記事は「WWDJAPAN」2024年12月30日&25年1月6日合併号からの抜粋で、無料会員登録で最後まで読めます。会員でない方は下の「0円」のボタンを押してください)
デザイナー人事
記者はこう見る
村上要/編集長
2024年、印象に残った取材
銀座の旗艦店オープンに際して来日したバレンシアガのセドリック・シャルビ(Cedric Charbit)社長兼CEO(当時)の取材。ブランドの美学、デムナ(Demna)の解釈をビジネス視点で解説してもらった。
2025年はこんな取材がしたい
ファッションやビューティと親和性が高そうな建築や飲食、アートなどの異業種の取材を通して、その魅力を伝道しながら、さまざまな協業やコラボレーションを盛り上げたい!
中国低迷でカンフル的人事は継続
アーカイブに傾倒で7年周期確立か?
2024年の後半、特に25年春夏パリ・コレクションが終わってからの3カ月は、トップデザイナーの人事にまつわるニュースが相次いだ。周知の通り、デザイナーが不在だったブランドの中で注目度も規模感も抜群の「シャネル(CHANEL)」には「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」のマチュー・ブレイジー(Matthieu Blazy)が就き、彼の後任には「カルヴェン(CARVEN)」からルイーズ・トロッター(Louise Trotter)が指名されてニュースはひと段落するかと思われたが、ジョン・ガリアーノ(John Galliano)が「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」と別離。「フェンディ(FENDI)」も含め、世界的な規模感ながら「後任が未定」というブランドは今なお散見される。
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