「WWDJAPAN」2024年12月30日&25年1月6日合併号では、各記者が24年を振り返りながら25年を展望した。その中に入ってこなかったが、昨年を振り返る上で「これも押さえておくべき」な4つのニューストピックスを紹介する。24年は、「タンバリンズ(TAMBURINS)」や「マルディメクルディ(MARDI MERCREDI)」などの韓国ブランドが続々と上陸。東急プラザ原宿「ハラカド」を代表とした商業施設の開業や主要テナントのオープン、周年を迎えた東京ブランドの積極的なクリエイションも業界を盛り上げた。一方で、今の日本のファッション&ビューティ業界の礎を築いた功労者たちの訃報も。ページ下部の一覧でさまざまなニュースが飛び交った24年を振り返る。(この記事は「WWDJAPAN」2024年12月30日&25年1月6日合併号からの抜粋です)
1. その勢いはボーダーレス
韓国ブランドが堂々上陸
韓国ブランドの勢いが衰えを知らない。「タンバリンズ」と「ジェントルモンスター(GENTLE MONSTER)」は、旗艦店オープンに際し、急きょ開店時間を40分繰り上げるほどの行列を作った。渋谷パルコと現代百貨店がタッグを組んだポップアッププロジェクト「ヒュンダイ×パルコ(HYUNDAI x PARCO)」も、第一弾の「ノイス(NOICE)」が初日に600万円を売り上げたのを皮切りに、会期中活況が続いた。「マルディメクルディ」の旗艦店は、代官山に10代から20代の若年層を呼び込む起爆剤に。同ブランドは「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」でも人気ランキングに常にランクインするなど、リアル店舗とオンライン両方で存在感を示した。
2. 礎を築いてきた
業界の功労者が死去
「しまむら」創業者の島村恒俊さん、日本初のブライダルファッションデザイナーで「ユミカツラ(YUMI KATSURA)」クリエイティブ・ディレクターの桂由美さん、「コムサ」で知られるファイブフォックス会長の上田稔夫さんら、日本のファッション業界を築いてきた人物の訃報が続いた。業界の重鎮だった高島屋の前会長の鈴木弘治さん、初代カリスマ美容師で名をはせた坂巻哲也さん、写真家の篠山紀信さんの訃報も、業界に衝撃を与えた。
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