ビューティ

桃谷順天館の「レグラージュ」が入浴剤を発売 美容家・深澤亜季の“ルンルンビューティーメソッド”から開発

桃谷順天館グループのスキンケアブランド「レグラージュ(REGLAGE)」はこのほど、初のボディーケアアイテムとなる “ルンルン・タブレット”(45個、3960円)と“ルンルン・トリップバスオイル”(3種、各40mL、各1320円)を発売した。公式ECサイト「コスメティックミュージアム(COSMETIC MUSEUM)」で取り扱う。

「レグラージュ」は、24年4月に桃谷順天館グループが立ち上げたスキンケアブランド。ECサイトに独自のアルゴリズムによる肌診断機能を搭載し、個々人の肌に適した処方を提案する。第1弾は全87種のスキンケアアイテムをECサイトで同時に発売した。

第2弾となる今回は、美容家の深澤亜季さんとコラボし、バスタブレットとバスオイルを発売した。商品は、深澤さんが提唱する「ルンルンビューティメソッド」を基に開発した。「ルンルンビューティメソッド」とは、自身の好きものを知ることで、“ルンルン”という気持ちになり、それが美しさにつながるという美容法。深澤さんはこのメソッドを「100人いれば100通りの美があっていい」という考えで提唱しているが、研究していくと共通項も見えてくるという。そのうちの一つが体を温めることであることから、入浴剤の発売に至った。「入浴しながら世界旅行を楽しむ」をテーマに、3つの国をイメージして調香。重炭酸タブレットと好みのバスオイルで、五感から気分が高まる入浴時間をサポートする。

“ルンルン・バスタブレット”は、微細な泡が24時間続く重炭酸のタブレット。タブレットが溶けた後のお湯には重炭酸イオンが含まれ、塩素が除去された柔らかなお湯に変化する。

“ルンルン・トリップパスオイル”は、アルガンオイル、モリンガオイル、ホホバオイルを配合し、肌に潤いをもたらす入浴剤だ。自身の体、肌、心のコンディションを観察しながら、その日の気分に合わせて選ぶことができる3つの香りをそろえた。オイルを入れると滑らかな肌当たりの良いお湯に変化し、お風呂から上がった肌を包み込む。

香りは3種をラインアップ。“シチリアオレンジ”は、オレンジ畑をイメージした香りだ。フレッシュでジューシーなオレンジに、ジャスミンやムスクなどスパイシーな香りをブレンドした。柔らかさの中にシチリアの太陽のような鮮やかさを織り混ぜることで華やかな気分に導く。保湿成分として、オリーブオイルとフラーレンを配合した。

“イングリッシュローズガーデン”は、イギリスのローズガーデンをイメージした香り。豊かで深みのある高貴さを感じさせるローズをベースにしながら、清らかさと瑞々しさも感じる香りだ。イギリスのローズガーデンでバラの香りをたっぷり含んだ朝露に包まれているかのような心地よいひとときを味わえる。ローズヒップオイルを配合した。

“フィンランドフォレスト”は、フィンランドの森をイメージした香り。優雅なサンダルウッドを主とし、オリス、ローズ、ネロリーを加えて、北欧の生命力溢れる清々しい森林の中で芳香浴を楽しんでいるかのような体験ができる。チアシードオイルを配合した。

「ルンルンビューティメソッド」誕生の経緯

深澤さんが美容の世界に入ったきっかけは、「女性が輝いて見える、すてきになるということがマインドと関係あるのでは」という興味から。しかし、マインドは言葉で語るスキルが必要と考え、当初はスキンケアなどで肌をきれいにする活動からスタートした。契機はコロナ禍。自身も40代になり、自宅でシワやたるみについて考えていた時、「外見の美容だけに向き合っていたら気を病んでいきそう」と感じたという。

「スキンケア以外で自分を劇的にきれいな方向に導いてくれたことは、美容家として取材を毎日受けてきたこと。今度は自分が質問をする側としてメソッドを作ることができたら、美容の中でも有意義で新しい取り組みになるのでは」という思いから、「ルンルンビューティー」を立ち上げた。

立ち上げに伴って自身のオンラインサロンで、参加者にさまざまな質問を投げかけ、3カ月後にプロの写真家が撮影をするという企画を実施した。「自分について考えたことがない人がとても多かった。この化粧水をなぜ使っているのか、自身の肌がどういう状態か、分かっていないことが浮き彫りになった。3カ月後には自分の好きなことや合うものが理解できており、参加者の変化が目に見えて分かった」という。

化粧水の祖・桃谷順天館グループ

桃谷順天館グループは、本社機能のある桃谷順天館を主とし、ドラッグストアや量販店で明色ブランドを展開する明色化粧品、化粧品、医薬部外品、健康食品の企画提案型OEM・ODMを実施するコスメティックジャパンなどを展開する。商品開発はデータによる効果効能を重視しており、試験にパスしたもののみを商品化。ほぼ全ての商品を岡山にある自社工場で製造している。

桃谷順天館は今年で創業140年目を迎えた。創業のきっかけとなった“美顔水”は、140年前から現在も変わらない処方で販売している。化粧品業界の資料を編集、出版している富士経済によると、日本の化粧水の歴史は同社が1885年に発売した“美顔水”からスタートしたという。

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