ロジータ・ミッソーニ(Rosita Missoni)「ミッソーニ(MISSONI)」共同創業者兼名誉会長が1月1日(イタリア現地時間)、死去した。93歳だった。
ロジータは1931年、イタリア・ヴァレーゼ県ゴラセッカのドレッシングガウンやショールの生産を専門とする企業の家系に生まれた。53年、夫のオッタヴィオ・ミッソーニ(Ottavio Missoni、2013年に死去)と共に、小さな工房でニットウエアのビジネスをスタート。 今日の“「ミッソーニ」スタイル”の基礎を築いた。イタリアにおけるプレタポルテの先駆者でもあった2人は、1966年にミラノのジェローラモ劇場で初のファッションショーを開催し、画期的なコレクションを発表。翌年には、フィレンツェのピッティ宮殿でのショーで、物議を醸す“ヌード・ルック”を披露した。そして68年、ダイアナ・ヴリーランド(Diana Vreeland)米「ヴォーグ」編集長(当時)に評価され、アメリカ市場への扉を開いた。その後の数年間で、ジグザグ模様、花柄とストライプの組み合わせ、波模様、スペースダイ、幾何学的なパッチワークといった革新的なスタイルを発表。イタリア国内外の顧客を魅了していった。
オッタヴィオとロジータは97年、自分たちの子どもであるヴィットリオ(Vittorio、2013年に死去)、ルカ(Luca)、アンジェラ(Angela)にファッション部門を継承。それ以降、ロジータはホームラインのアーティスティック・ディレクションに専念し、ホームコレクションを通じてコンテンポラリーなライフスタイルを再定義してきた。