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百貨店、12月に冬服本格稼働 実需シフトより鮮明に

主要百貨店4社の2024年12月度売り上げ速報が出そろい、各社の業績はおしなべて1割程度の増収だった。11月下旬から12月にかけてぐっと冷え込んだことで冬物衣料の需要が高まり、コートなど高単価な重衣料が動いたことで業績を押し上げた。従来は冬物衣料の販売は10〜11月が最盛期だったが、暖冬により実需シフトの傾向がより鮮明になっている。

各社の12月度売上高は、三越伊勢丹が前年同月比8.1%増、高島屋が同8.4%増、大丸松坂屋百貨店が同7.8%増、阪急阪神百貨店が同8.7%増。

三越伊勢丹は基幹3店の売り上げ合計が前年同月比9.5%増で、内訳は伊勢丹新宿本店が同11%増、三越日本橋本店が同2.7%増、三越銀座店が同14.4%増。気温の低下に伴いコートやセーターなどがよく売れ、衣料品カテゴリー単体の売り上げは基幹3店計で同18%増だった。

阪急阪神百貨店の阪急本店は前年同月比13.4%増となり、12月単月での売上高のレコードを更新した。同店は24年の1年間を通じて、月次売上高の最高記録を全て塗り替えたことになる。12月は、やはりコートやブーツなどの冬らしいファッションアイテムが売れ、衣料品は婦人・紳士共に2ケタ増だった。

高島屋は日本橋店が前年同月比15.4%増、新宿店が同12.9%増と都心店が引き続き好調。大丸松坂屋百貨店も大丸心斎橋店が同15.2%増、札幌店が同13.6%増と、同様の傾向が見られる。

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